SOO-21 c1980

品質管理をマーチン社で徹底して行い、他国で製造することでコストダウンを図りつつ確かなクオリティを目指した"Sigma by Martin"。1970年に始まりその後製造拠点が数度変わり、日本国産時代、韓国製時代、台湾製時代、インドネシア製時代と経て2007年にその幕を閉じたブランドとなります。現在では別の会社によってシグマブランドは復活していますが、マーチンが関与していない為別のブランドとなっています。本器は国産時代に製造が行われたOO-21タイプ”SOO-21”。国産時期とラベルの印字タイプから1980年前後に作られたと思われる１本です。スプルーストップ、ローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、スロテッドヘッド、ローズウッド指板＆ブリッジ、クルーソンペグ、ドット指板インレイ、ブラックピックガード、ADJトラスロッド、ウッド製のジグザグバックストリップ、スキャロップドXブレイシング、12Fジョイント仕様。1970年頃からアジア製のブランドが台頭し始め、それに対抗する形でシグマブランドは立ち上げられました。スチューデントブランドの為リーズナブルでありつつもマーチンが携わっている以上確かなクオリティを目指し、コストパフォーマンスに優れた楽器を製造。未だに通な方に人気の高いブランドの１つです。本器はこれまた通なOO-21を基にしたスタイル、12Fジョイントかつスロテッドヘッド仕様というマニアックな１本です。ローズサウンドを求めつつ若干お手頃という点からも通な方の心を掴んでいるモデルです。小型なボディ故に音の立ち上がりが早く中域に密度感のある響き、ローズウッドによってややレンジ感は広くなりバランス感の良いトーンを持ちます。12Fジョイント特有の余裕のある響き、コンプ感ではなくオープンなトーンも魅力の一つ。テンション感のある音色でしっかりとした音像で響きます。国産らしくクリアなトーンを備えたOO-21タイプ。ボディトップ面３弦と４弦の間に塗装のタッチアップ跡が見られるのが惜しい点、全体を通して細やかな当てキズや擦れキズこそ見られますがおよそ40年ほど経過しているであろうことを考えるとキレイな状態を保たれている個体。ネック周りの状態も良し、演奏性良好なニューヨーカータイプのUSED品です。老舗ブランドが立ち上げた通なブランド、通なモデルに通なスタイルとマニアックさの塊のような１本。当時の人気を考えるとOOサイズの出回りは少なかったのではないでしょうか。ましてやスタイル21ともなればなおさらでしょう。当時手に入れられなかった方、セカンドギターとして使える１本をお探しの方にもオススメできるリーズナブルかつ良質な１本です。 汎用ハードケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Spruce Side:Rosewood Back:Rosewood Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Fingerboard Inlay:Dots Rosette:W&B Binding:Black Machine Heads:Kluson/Chrome Pick Guard:Black Pick up:none Nut width:47.6mm Scale:632.5mm Case:Hard Case