響きにこだわれば、見えてくる音がある!
響きにこだわれば、
見えてくる音がある!
一般的な住宅は「快適に住む」事だけを目的に作られており「音楽を楽しむ」ような構造にはなっていません。
せっかくの素晴らしい楽器や高級オーディオシステムも、このような部屋で鳴らしてしまうと性能を発揮できないばかりか、耳が疲れたり、不快になったり、楽器練習にも悪影響が出たりします。
調音パネルは部屋の「響きの量」「周波数バランス」を整え、楽器やオーディオ本来の音色・情報・ポテンシャルを余すことなく引き出します。
部屋の元々の響きによって起こる様々な問題を解消する事で、より良い音で音楽を楽しめる最適な環境を実現します。
・お部屋の壁に / グランドピアノの床面に / アップライトピアノやスピーカーの背面に / 自宅録音に / 防音室に / 音楽室に
スピーカーを持ち込んで音響測定を行った結果、響き過ぎによる様々な音響障害が発生していました。
主な原因となる広い壁には調音パネル ACP2-WHを合計7枚設置。
お好みで反射具合を変えたりできるよう、調音パネル TCHを床置き配置。
天井はアビテックスフリータイプと同じ「音場天井」仕様に変更。
全体的な吸音率を上げながらも周波数特性の優れた音楽室仕様となりました。
現地試験の結果、アップライトピアノ周辺の壁と天井が音響障害の原因となっていたが、響き自体はたいへん心地良いため、アップライト周辺にのみ調音パネル TCHを5枚設置。音のバランスも良くなり、くっきりとした高級感のある音色に生まれ変わりました。
天井、壁には吸音材が貼られているため会話はしやすい部屋ですが、ピアノの音が響きにくく低音だけが妙に響いていた状態。
まず吸音壁には調音パネル ACP2-WHを4枚設置。
ピアノの近くに造作棚による凹み形状があり、この部分で音が乱反射を起していたため、調音パネル TCHを2枚、傾斜を付けて設置。
ピアノの下には吸音目的で絨毯 (ラグマット)が置かれていましたが、音がぼやける原因となっていたため、調音パネル ACP2-MNを床の色に合わせて2枚配置。これによりピアノ本来の音色がくっきりと聞こえるよう改善しました。
マンションのリビングに面した部屋のため、元々響きが多い構造。
音響測定を行い、響きのきれいな成分だけは残しながら、自分の音が聞こえやすくなるよう、調音パネル TCHを傾斜を付けて設置。
側面の壁には調音パネル ACP2-WHを3枚設置して、音楽的に不快な周波数成分を吸い取る工夫をしました。
専用のピアノ架台とも併せて、理想的な練習空間が完成しました。
旧アビテックスに付属している吸音材パネルだけでは響きが残ってしまい、ボーカル以外の響きがマイクに入ってしまうため、調音パネル ACP2-MNを2枚設置。
付属の吸音パネルはうまく天井に取り付けて、デッドながら周波数特性の優れた空間が完成。
業務レベルのCD制作も可能になったとの事です (ネコちゃんもご満悦?)。
当社では、お客様の用途に応じて、ユニット型アビテックス (セフィーネシリーズ)への調音パネル追加を推奨しています。
特に現行モデルセフィーネNSには追加をおすすめ致します。
既に設置しているアビテックスにも取付可能ですので、是非ご相談下さい。
一般的な吸音材である「グラスウール」や「ロックウール」は、主に高音成分だけを吸音します。
また、音楽室の壁などに使われる「有孔ボード」は、特定の周波数 (音域)を重点的に吸音する効果があります。
これらの部材には「ザックリ音を吸う」効果はありますが、音楽的には好ましいとは言えません。
調音パネルはパイプオルガンやマリンバに用いられている「共鳴管」 (特定の周波数=音の高さを共鳴させるしくみ)の構造を応用して、人にとって不愉快に感じやすい周波数を軽減する効果があり、非常にスッキリとした音空間を生み出します。
これは市販のCDが「マスタリング作業」によって不要な周波数がカットされ、音楽的に心地よい音が作り上げられる事に似ています。
一般的な吸音材と比べ、調音パネルは低音域から中音域までを平均的に吸音する事がわかります。
高音域はカーテンや絨毯でも容易に吸音できるので、あえて高音域はあまり吸音しない設計となっています。
調音パネルの表面は「反射、散乱」の役割を果たしているため、ご家庭の壁をまるで音楽ホールの壁のように疑似的に変形させる「拡散効果」が得られます。
これにより特定の音程だけが反射を起こす「フラッターエコー (手を叩くとビーンと鳴る現象)」を軽減させる効果があります。
グラフのトゲのような部分がフラッターエコーで、手を叩いた時に「パパパパ...」と鳴り続けているイメージです。
グラフのトゲのような部分がなくなり、時間と共にきれいに音が消えゆくのがわかります。
どんな部屋にも特定の音程がぶつかり合って増幅したり打ち消し合ったりするポイントがあり (定在波と呼ばれます)、これはCDのベースの音や、映画の重低音がやたらと膨らんでしまうといった形で現われます。
調音パネルは一般的な吸音材では制御できない低音を調音する効果があります。(ACP2は80ヘルツ以上、TCHは125ヘルツ以上)
"2"の拡散効果も相まって、低音がモヤモヤする現象を低減する事ができます。
横軸の0の所で音を止めた時に、調音パネルがない場合は無駄に低音の余韻が残っています。