Wilborn Guitars The Nautilus -MIKI 200th Anniversary-
アメリカネバダ州のルシアー"Ben Wilborn"、三木楽器200周年記念モデルとして製作された"The Nautilus"モデル。
アメリカネバダ州北部の都市リノに工房を構えるルシアー"ベン・ウィルボーン"。木工職人の父を持つ"ベン"は6才よりバイオリンを学び、その後音楽の名門バークリー映画音楽専攻の学位を取得。ミュージシャンとしての活動経歴も豊富でバイオリンとギターを扱うマルチプレイヤーとしての側面も持ちます。家具製作や建築ゼネコンなどの職務経験を経て、一冊のギター製作本に出会い、その魅力に没入。クラシックギタールシアー"デビッド・デイリー"より基礎も学び、奏者と木工の両バックグラウンドの強みを持ち合わせます。自信のプレイヤー視点から生まれる音響的な理想と工学的観点に基づいた独自の設計により前衛的なアプローチでギター製作を行っています。
彼が目指したサウンド設計が詰め込まれたアイデンティティー溢れるシリーズがComma Series(コンマシリーズ)。まさに彼の理想とする"完成"が形となったモデル。重量を最大限に抑えることにより生み出されるバイブレーションと工学的に配置されたサウンドメイキングと補強。あらゆる面が理屈にかなっています。
低音側はフルスケールのディープで張りのあるサウンド、高音弦側はミディアムスケールの甘くメロウなトーンサウンドを得られる"マルチスケールフレッティング"を採用。指板を上面側にせり上げ、弦がブリッジに接する角度をわずかに変更し、より複雑な倍音とより「ハープのような」音色を生み出す"エレベーテッドフィンガーボード"。振動が伝わるブリッジ部分を中心に放射状に配置された独自のブレイシング"ラディアリーブレイスドトップ"。独自のブレイシングによるトップのバイブレーションを最大限活かすため、6弦側トップの上面に配置された"3-Dサウンドポート"。革新的に配置されたサウンドホール部分の補強を促すネックブロック上面から6弦側サイドに配置された"インターナルカーボンファイバーストラット"と呼ばれる軽量重視の支柱。トップとバックのバウンド効率を上げるサイド積層構造。18フレットから切り離され21フレットまで容易な演奏性を実現した"ハイパフォーマンスカッタウェイ"。エッジングを取り除き奏者に不快感を与えさせない右前腕に優しい"アームベベル"。ネックジョイント構造はボルトオン仕様。しっかりとした強度を保ちつつ、容易にネックリセットが可能となっています。
モダン構造を掛け合わせたものではなく、一つ一つの要素が作用しあい、効果を発揮する仕組みで、長い時間と労力をかけて綿密に設計された事は容易に想像できます。
ボディータイプはサイズにより4種類展開がありますが、本器"The Nautilus(ザ・ノーチラス)"は15"ロウワーバウトのいわゆるOM的位置付けのギターで"ベン"が最も軸としているオールラウンダーなギター。マスターグレードのアディロンダックスプルーストップ、そして同じくマスターグレードのココボロをサイド＆バックに採用。ホンジュラスマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、エボニーバインディング、シャトラー製アルミキャストオープンペグ。ベベルや3D部分だけではなく、とても丁寧に面取りされたボディは木工精度の高さを物語っています。まずはその演奏性の高さとサウンドメイキングをぜひお手に取ってお試しください。ヴィセスナット製高級ハードケース付属です。
