BSR 6EG

多弦ベースのパイオニアとして知られるKen Smithは、1978年の創業から現在に至るまでハイエンドベースブランドの代表格として、数多くのベーシストを魅了し続けています。長期間天然乾燥のみを施した厳選した木材のみを使用するという強いこだわりと、テーパーコア弦などの発明、独自のラミネイトボディ、ハードウェアなどのオリジナリティを持った唯一無二のベース製作を高いクオリティで行っています。Ken Smith氏は世界有数のウッドコレクターでもあり、使用されている木材のグレードの高さも特徴となっています。 当機はBrubaker製造に切り替わる直前の2017年製Black Tigerになります。5A Crotch Walnutをトップに配したメイプルコアの5pc.ウィングボディ、5pc.メイプルネック、マッカーサーエボニー指板を採用。ネックのラミネート材は色味、木目から恐らくセデュアかと思われますが、明確な記載が無いため推測となることをご理解頂けますと幸いです。ネック、ボディに施された独自のラッカーフィニッシュは、立体的且つ深みのある杢目と木材の色味を存分に引き出し、5Aのウォルナットの美しさがより一層際立つ仕上がりを演出しています。 ピックアップ、プリアンプともにオリジナルを搭載し、Ken Smithトーンの立役者となっています。バックパネルを開けてDIPスイッチを変更することで、3-BAND EQの全ての帯域で周波数の調整が可能となっており、使用する場面やジャンル、コントロールしたい周波数を自分でチョイスすることができるようになっています。周波数帯域に拘りたいベーシストにも対応できる工夫がこういった点からも感じられますね。 ネックの高い剛性と多層ラミネートによるボディはKen Smithのベースに形容されがちな"ケロケロ"としたトーンを生み出しており、当機でもその個性が存分にご体感頂けます。レスポンスに優れ、各弦の音量、音質のバランスが整っており、バッキングはもちろんのこと、ソロやコードプレイの際には美しいサウンドを響かせます。34インチとは思えない明瞭さを持ったLow-Bも、剛性の高いネックから成るもので、スミスだからこそなし得るクオリティかと存じます。 指板サイドにラッカー特有の色焼けがあり、フロントピックアップ周辺に演奏によりついたと思われる擦り傷が見受けられますが、目立つような打痕などはなく非常に綺麗なコンディションをキープ。ブリッジのメッキも劣化しておりますが、機能には影響ございません。 フレットも擦り減っている印象はなくおおよそ9割程度の残量とお考えください。ネックコンディションも良好な状態を保っており、トラスロッドも申し分なく、逆反り状態でもまだロッドを締める余裕がございます。 ハイエンドベースとしての代表格であるKen Smith。その真髄を感じられる1本かと存じます。 是非お試しくださいませ。 Body Top : 5A Crotch Walnut Body Core : Tiger Maple Neck : 5pc. Maple&Shedua Fingerboard : Macassar Ebony Scale : 34inch Number of Frets : 24 Finish : Lacquer Tuning Machine : Original Bridge : Original 18mm Pitch Control : Master Volume(Push-Pull / Active-Passive), Pickup Balancer, 3-BAND EQ, Series/Parallel Switches x2 Weight : 約4.9kg Case : Original Hard Case