160 1970s

独自の設計や美学から未だに根強いファンも多いブランド”YAMAKI”。フォークブームの時代を駆け抜け、惜しくも現在では無くなってしまったブランドの一つです。本器はオール単板モデル”160”。1970年代製と思われるUSED品。スプルース単板トップ、ローズウッド単板サイド＆バック、ローズウッド指板＆ブリッジ、ヘキサゴン指板インレイ、ヘリンボーントリム&ロゼッタ、ロトマチックタイプペグ、ブラックピックガード、ナチュラルカラー。ヤマキの中でも上位に位置するモデル。縦ロゴ、ヘキサゴン指板インレイ、指板のバインディング等当時のStyle45に影響を受けたであろうルックス。ボディトリムはカラフルなヘリンボーン柄となっています。D-45はいつの時代も憧れであり続けていますが、この時代は尚更な方が多かったでしょう。指板の材とボディトリムこそ異なりますが、国産で近しいものを作ろうとしていた気概を感じられます。ヤマキを含めこの時期のギターに通じる芯の強く基音がハッキリとした音色。レンジ感としてはミドルに寄っていますが、その分押し出し感のある響きやウォームなトーンを味わうことが出来ます。硬い訳ではなく太く甘い部分も感じられる音色。ゴージャスさよりは質実剛健な印象を受けますが、現代にも通用するポテンシャルを持っている1本です。この時代の塗装によく見られる若干の白濁がヘッドやボディバック面に見られます。ボディトップ面上部から下部にかけて細やかな当てキズとやや深めの当てキズが数か所、ボディバック面にはやや深めの擦れキズが数か所、そのほか薄い擦れキズが全体に見られますが全体を通して比較的キレイなコンディションをキープ。この時代特有のやや厚みがあるVシェイプ気味なグリップですが、弦高は現代的に整えられており演奏性は問題無し。サドルの高さはこの時代のモノ故低めですが、まだ調整幅を若干残しています。当時革新的なアプローチやコピーだけでない国産の強みを出していたブランド。無くなってしまった今なお根強いファンのいるフォークブームを駆け抜けたメーカーの内の1つです。古き良きフォークソングがお好きな方や当時を経験されている方は思い出しながら弾くも良し。是非お手元にいかがでしょうか。 汎用ハードケースが付属します。 Condition:EX+ Top:Solid Spruce Side:Solid Rosewood Back:Solid Rosewood Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Fingerboard Inlay:Hexagon Rosette:Herringbone Binding:Rosewood Machine Heads:Grover/Chrome Pick Guard:Black Pick up:none Nut width:43mm Scale:640mm Case:Hard Case