SJ Spruce Rosewood

アメリカ、カリフォルニア州のルシアー"Randy Allen"によるブランドAllen Guitars。 1980年よりリペアからキャリアを開始し、1982年より工房を構え製作を行っているベテランルシアーです。 90年代にアコースティックギターブックなどのギターショーレポートなどでも取り上げられた形跡があります。 現在はあまり製作をされていないのかWEBサイトはありますが流通はほぼ見られない珍しい一品です。 やや黄色味掛かった端正なスプルーストップ、均一で色目の濃い美しいインディアンローズウッド、マホガニーネック、ブラックエボニー指板＆ブリッジ。ホワイトセル指板バインディング、トートイズセルボディーバインディング、グリーンアバロンロゼッタ&トップボディーパーフリング、2mmスモールドットMOP指板ドットポジション、GROVERインペリアルチューナー、ネックヒールのキャップにはワンポイントのグリーンアバロンのインレイが施されています。ブレイシングは独自のテーパーを施したノンスキャロップドＸブレイシング、トラディショナルスタイルからの進化版で近年ルシアーなどに使用されるパターンとは異なり、独自のサウンドの肝となっているポイントです。サウンドの傾向から言うとJames Olsonなどからのインスパイアを感じる音色、程よいエアー感の中に軸ぶれしないまっすぐな基音、清涼感のある涼しい倍音がとても耳当たりよくとてもリッチでビンテージギターによく表現されるようなかさついたクリスピーなサウンドという表現の真裏にあるような印象です。ローポジションのサスティーン感とハイポジションでの乖離も少なくとてもよくできたギターです。バランスが整いなめらかでキメの細かいサウンドメイクはこの時代の特色の一つともいえるでしょう。ネックはきれいなストレートで素晴らしいコンディションをキープ、バインディングの縮みによる再接着修理のわずかな跡などはありますが経年を考えると仕方のないレベルの手入れ、その他傷も少なくとても良いコンディションをキープしています。 様々なギターを手にした人には特にわかっていただけるレベルの高さでしょう。かなりコスパの高い価格設定になっています。 現在ルシアーでこのレベルのサウンドを手に入れようとすれば倍ではきかないでしょう。 ぜひお手に取ってお試しください。 Condition:EX++ Top:Solid Spruce Side:Solid Indian Rosewood Back:Solid Indian Rosewood Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Machine Head:Grover/Imperial Fingerboard Inlay:MOP Small Dots Rosette:Green Abalone Binding:Body/Tortoise Sell Finger Board/White Sell Perfring:Green Abalone Pick Guard:Clear Pick up:None Nut width:43mm Scale:645.2mm Case:Hard Case