S-1 650mm 1997

九州・久留米にある少数精鋭の一貫手工工房ASTURIAS (アストリアス)。そこで生産の過半数を占めるクラシックギター製作を支え続けた辻渡氏。アストリアスにて40年以上ものキャリアを積み、現在は定年を迎え、現役から退かれていますが、その技術、設計は現在にも引き継がれております。本器は氏自身の名がブランドとなっている”辻渡”のモデル”S-1C”。1997年製USED品です。シダートップ、ローズウッドサイド&バック、ローズウッド指板＆ブリッジ、ウッドバインディング、ナット幅52ミリ、弦長650㎜。Tsujiプライムギターで、表面板に杉を用いているのはこの機種のみでトラディショナルなクラッシック曲のみならず、合奏やアンサンブル、モダンなポップスなど様々なシーンで活躍が期待できます。サウンド面は明瞭な響きを持ちつつも、一つ一つの音を深みのある音で表現し、特に高音域はその明瞭さと表現力豊かな響きが際立ち、木が振動していることを感じさせるふくよかさを伴った出音。ボリューム感もありつつ硬さは感じさせない空気感を含んだトーン、シダー材の広がりのある音の遠達性との親和性も抜群。しっかりと弾き込まれており、軽く爪弾くだけでもネックまでしっかり伝わるバイブレーションを感じる事が出来ます。しっかりと弾き込まれているが故にトップ面の使用感はすこし多めな印象、ヘッド裏中央部に1か所、ネック裏5~7fにかけて当てキズが3ヵ所、1弦側サウンドホール付近には多岐にわたりストラミングキズが、ブリッジ付近とブリッジ下部には米粒大の当てキズが数か所、6弦側ブリッジ付近から上部までを走る線キズと上部付近の3ヵ所の当てキズがあるものの木部まで達している打痕や割れなどは無く弾き込まれてきたからこそ着く勲章の様なキズばかり、トップ面の使用感は強いもののサイドやバックは比較的キレイなコンディションを保たれておりネック・プレイコンディションは共に良好。標準的なセッティングで多彩なジャンルに対応できる１本。先述の外観コンディションの為、お買い得な価格設定、あまり気にされないという方には是非お選びいただきたい1本です。汎用ハードケースが付属します。 Condition:EX+ Top：Solid Cedar Side：Rosewood Back： Rosewood Neck：Mahogany Fingerboard：Rosewood Bridge：Rosewood Machine Head：Original Fingerboard Inray:None Rosette:Original Binding:Wood Nut Width：52mm Scale：650mm Case:Hard Case