J-45 CSB 1966

1942年にギブソンが発売を開始した機種J-45、通称ワーキング・ホース。説明不要のギブソンベストセラーモデルです。本器は1966年に製造された淡いチェリーサンバーストカラーの１本。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板、ローズウッドブリッジ、オリジナル艶なしセラミックサドル、指板ドットインレイ、オリジナルの厚手ラージセルロイドピックガード、ダブルリングロゼッタ、ノンスキャロップドXブレイシング、ナット幅約40ミリナローネック、14度ヘッド角。ペグはクルーソンタイプ１ラインへリプレイスされています。1960年からサンバーストカラーが色味の濃いダークチェリーサンバーストへ変わり、50年代に引き続き薄手のラージガードを備えていたJ45。1964年頃からは淡い色合いのチェリーサンバーストへと変更となり、ピックガードも厚手のモノへ。1965年途中にはナローネックへと変更となり、ヘッド角度も14度へと変わっていきます。本器もこの時代のギブソンらしいカラーリング、お馴染みのルックスを持った60年代後半スペック。ヘッドの角度がやや浅くなったことで、音色も緩くメロウなトーンへ。ナローネックとなることで弦間ピッチが狭まり、各弦がバラつかない纏まったサウンドへと変化します。レンジ感はミドルの方へ寄り、ドライブ感のあるトーン、そしてADJの代名詞とも言えるパーカッシブな響き。同時期のウッドサドルの個体に比べてサクサクとした軽快さを感じられ、トーンも明るい印象。とりわけカッティングでの歯切れの良さやコンプがかったサウンド、フィンガーでの素朴で繊細、メロウなトーンを響かせてくれます。歌い手に寄り添ってくれるワークホース、この時代のJ-45を愛用するミュージシャンが多いことも頷けます。ボディトップ面のみオーバーラッカーがされておりますが、薄く吹かれており質感を損なう程ではありません。ボディバック面の６弦側くびれ付近に硬いもので擦ったような14cm程の凹み跡が見られ、ボディ内部に割れた跡が見られないことからクラックではないと推察されます。サイドとバックとオリジナルのフィニッシュをキープし、ヘッド角やボディ全体に細やかな当てキズが見られますが、大きく気になるほどのキズではなくキレイなコンディションを保たれてきた個体。ネックの状態も良く、ナローネック特有の操作性を存分に味わえる１本。ADJの調整幅もあり、トラスロッドにも余裕があります。今後の使用にも応えてくれそうなLate 60’s J-45。握り込んだコードフォームはこの時代のグリップでしか出来ないこともあります。細かな操作性、スリムなグリップとナローなレンジ感、お手本のような60年代後半サウンドを体感できる１本。是非ご体感下さいませ。 汎用のハードケースが付属します。 Condition:EX+ Top:Solid Spruce Side:Mahogany Back:Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Jacaranda Bridge:Rosewood Machine Head:Kluson/1Line 3per Plate Fingerboard Inlay:Dots Rosette:White&Black Binding:White&Black Pick Guard:Tortoise Color Pick up:none Nut width:39mm Scale:628.65mm Case:Hard Case