SLC-295J/cst 2010s

長野県松本市にて”高橋信治”氏により手掛けられる国産手工ブランド”Seilen”。本器はSLC-295を基にカスタムされた１本。2010年代製のUSED品です。コンサートサイズ、ハワイアンコアボディ、ローズウッド指板&ブリッジ、マホガニーネック、アバロンロゼッタ＆パーフリング、コアバインディング、ゴールドカラーのGOTOH製チューナー搭載、漆仕上げ、後付けにてパッシブのアンダーサドルピエゾピックアップ搭載。トップ材とヘッド突板にカーリー杢の入ったハワイアンコアを使用した豪華なルックス。バインディングにもコアを使用しており、統一感を感じられます。ロゼッタとトリムに使用されているアバロンはやや細目で杢に負けない豪華さをさりげなく演出しています。そして漆による自然な仕上げ。古くより漆器に使われてきた漆、日本各地で使われてきた歴史を持ちますが、度々楽器にも使用されています。その実、天然素材でありながら耐久性が高く、使い込むほどに色艶が増すことからも広く使われてきた要因となっています。今後の使用でどのように変化していくのかを楽しむのも良いでしょう。ハワイアンコアらしい甘くパリッとしたトーン、ややコロンとしたコンサート特有の響きを持ち、バランス感の整ったサウンドを出力してくれます。国産の楽器によく感じられるキッチリとした音像を持ちますが、決してシャープな音色ではなく太さや甘さを感じる響き。やや乾いた雰囲気やオープンなトーンは漆による塗装の影響ではないかと思わされます。特段ジャンルを選ばずオールマイティに使える1本。扱いやすい音色と眺めても満足度の高いルックス、良質な国産コンサートウクレレです。後付けにてパッシブのアンダーサドルピエゾピックアップを搭載。電池が不要なタイプで電池残量を気にせず使える気楽さ、音の輪郭を捉えた響きを出力できるピックアップです。明瞭な分エフェクターのノリも良く、リバーブやコーラスなどの空間系でも音像がぼやけにくい特徴を持ちます。細やかな音色造りの為に足元にプリアンプを置いて調整しても良いでしょう。気軽に繋げる、ライブが出来るメリットを持つピックアップです。ボディトップの指板横にストラミング跡、ブリッジ１弦側の下部に硬いものが当たったような当て擦りキズ、ボディバックにも薄い線キズ、ネック裏1F付近やヘッドサイドにも薄い線キズが見られますが、全体を通して大きな使用感は感じられない個体。表面的な凹みキズこそあるものの、塗装の欠けや浮きは無く漆の硬さの一端が見えます。ネック周りの演奏性も良好、これからもしっかり使っていける状態をキープしており、経年での変化を楽しみに出来る１本です。国産故の精度の高さ、キッチリと造る仕事の丁寧さを感じられるウクレレ。安心感の高さも魅力の一つでしょう。人気ブランドセイレン、お探しだった方はお早めに。 CrossRock製グレーのハードケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Curly Hawaiian Koa Side:Solid Hawaiian Koa Back:Solid Hawaiian Koa Neck:Mahogany Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Machine Head:Gotoh/Gold Fingerboard Inlay:Dots Rosette:Abalone Binding:Koa Pick Guard:none Pick up:Under Saddle Piezo（Passive） Nut Width:36mm Scale:385mm Case:Hard Case（Cross Rock）