弦太 12号 2000's

埼玉県飯能市に工房を構える”松本 美浩”氏。ウクレレなどの楽器を製作し、自身でも製作した楽器で弾き語りの活動をしています。その松本氏の構える屋号が”弦々トムテ”。ヘッドからネック、ボディまでを１本の木材から削り出して製作する独自の製作スタイルをモットーに製作を行っています。ボディのバック面が丸いことも特徴の一つで、稀に動物をモチーフにした遊び心溢れる作品も見られます。本器はハイオクターブチューニングのミニギター”弦太 12号”。2000年代製作のUSED品です。ヘッドからボディバックまでは日本の材独特の木目をしており、欅の木目が近いように思われます。トップの下半分はスプルース、上部はカーリー杢の入ったコアのような材を使用しています。ローズウッド指板＆ブリッジ、オープンバックギアペグ、ネックヒール箇所にはストラップピンを装着されています。弦は６本、サイズはウクレレ並み、６弦ウクレレとも見えますがギターとして製作されている”弦太”。チューニングはギターと同じくE,A,D,G,B,Eとなりますが、全ての音程が１オクターブ上となります。コードフォームはギターのままで演奏が可能。ナイロン弦を張って演奏する楽器です。ある意味チューニングが高く弦が増えたウクレレとも考えられなくはありません。弦々トムテの製作方式の例に漏れず本器もヘッドからボディまでを１本の材を削り出して製作されています。チャランゴという楽器を参考にボディバック側は丸い形状をしており、個性的かつアイコニックな形状。ボディトップは２枚の材を繋ぎ合わせて製作が行われるユニークな設計となっています。カッタウェイも付けられており、ハイポジションでの演奏性も確保。マンドリンにも近しい雰囲気とトーンを持つ独特の音色もまたユニーク。持ち運びのしやすいギター、ギターっぽいウクレレとして使える意外となかったタイプの楽器です。ボディトップ面に薄い当てキズや当て擦りキズ、擦れキズ等が見られますが塗装の質感も相まって大きく目立つものではありません。全体的に使用感は少なく、まだまだしっかり使用していける状態の個体です。演奏性も申し分なし、これからも遊びのお供にも、一風変わったサウンドを奏でる１本としても使えます。気軽な家弾き、持ち運びに便利なギター、旅行用等用途の多そうな１本。是非一度お試し下さい。 Fenderのソフトケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Spruce & Wood Neck&Back:Wood Fingerboard:Rosewood Bridge:Rosewood Machine Head:Open back Chrome Fingerboard Inlay:Dots Rosette:none Binding:none Pick Guard:none Pick up:none Nut width:50mm Scale:424mm Case:Soft Case(Fender)