OO-18V 2005

モデルとしては歴史が古く、海外ではスティーブ・ハウ、日本国内では中川イサト氏を始め、多くのミュージシャンに愛されるマーチンの隠れた銘器"OO-18"。戦前スタイルを踏襲していたVintage Seriesでも製造が行われており、そのディティールの高さは現行品の仕様が近づいた今もなお健在です。本器は2005年製の”OO-18V”。シトカスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ロングサドル、ゴトーオープンバックペグ、オールドタイプデカールヘッドロゴ、アバロン指板ドット、オールド18スタイルロゼッタ、ベッコウ柄ピックガード、ベッコウ柄セルロイドバインディング、スキャロップドXブレイシング。ヴィンテージスタイルを踏襲したヴィンテージシリーズ。オールドのイメージであるブレイシングやブリッジ、ネックシェイプやペグなどよりディティールを追求した仕様が魅力のシリーズでした。現在においてもロングサドルというだけでグッとくる方もおられるのではないのでしょうか。ネックシェイプもオールドを意識したモディファイドVシェイプ。厚み感は若干感じられますが大きな違和感を感じることも無く、太い音色を生み出してくれる要因の一つともなっています。そしてこのサイズ感特有のスピーディな音の立ち上がり、中域に密度のある解像度の高いサウンド。音の分離感も良く、パシッと弾けるマホガニートーンが心地よい響きです。明るく乾いたテイスト、柔らかく弾くと優しく語り掛けるようなトーンで、強く弾くと快活で溌溂としたスポーツマンのごときラウドさで響きます。プレイスタイルを問わない辺り流石のマーチン。後付けにてL.R Baggs Anthemを搭載。アンダーサドル+マイクのデュアルピックアップで上手く役割分担を施された秀逸なシステム。音の輪郭を捉えるアンダーサドル、ボディの空気感を捉え弦の煌びやかなハイレンジを拾うマイク。両者をミックスすることでより生感の強いサウンドと実用性を高めたプロ御用達のピックアップシステムです。ボディバック面くびれのバインディング2カ所は過去に剥がれ修正を行っており、問題なく使用できる状態です。全体的に薄い擦れキズやブリッジ下に塗装面が反応したような表面的な凹み、ボディトップ面下部には細やかな当てキズ、ボディバックにも細やかな当てキズと薄いバックルキズ、サイドには薄い当てキズと若干の使用感こそ見られますが、20年程の経年を考えるとキレイな状態をキープされている1本。ネック周りの状態は整えられており、サドルの残りも充分かつロッド残りもあるなど今後の使用も考えやすいUSED品。ピックアップを搭載されて実用度の高い1本です。ルックス面では現行品以上に戦前らしいアイコニックな部分を持つVintage Series。拘り派の方にオススメしたい、そんな1本です。是非ご検討下さいませ。 オリジナルハードケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Sitka Spruce Side:Solid Mahogany Back:Solid Mahogany Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Fingerboard Inlay:Abalone Dots/Old Style 18 Machine Heads:Gotoh/Nickel Rosette:White&Black/Old Style 18 Multi-Stripe Binding:Faux Tortoise Pick Guard:Faux Tortoise Pick up:L.R Baggs Anthem Nut width:44.5mm Scale:632.5mm Case:Original Hard Case