D-45 1976

マーチン"D-45"はカントリーシンガー"Gene Autry(ジーン・オートリー)"からのからの特別オーダーから生まれたマーチンギターの最高級機種。1933年から1942年の間に91本が製造された後、1度その幕を閉じます。その後、マーチンギターの広報・研究家として活躍したマイク・ロングワースによって1968年に再生産が実現されました。マーチンスタイル45はこの型番に見合う材料を供給できない場合には生産されません。常にこの上ないクオリティを誇る最高のシリーズとなります。本器は1975年製USED品。シトカスプルーストップ、美しく端正な杢のインディアンローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、バーチカルヘッドロゴ、アバロンヘキサゴン指板インレイ、アバロンロゼッタ&トリム、スクエアロッド、ノンスキャロップドXブレイシング。ピックガードは同サイズかつ塗装を乗せた当時の雰囲気に非常に近い黒PGへ交換。オリジナルUSA、GROVER製ミルクボトルゴールドチューナー。ツヤツヤとした甘い高音、ブレのない図太い中低音はコシがあり華やか。後ろから後押しされているような、前に前に出るボリューム感たっぷりの明るいサウンド。繊細に、クリアに、時には大きなスケール感で響きわたります。パンチ感と説得力のある重厚な響きはこの時期のヨンゴならではと言えるでしょう。フォークの時代に華美なルックスとあのサウンドに憧れた方にも満足して頂けるであろう逸品です。ボディエンドピンはジャックサイズに拡張されており、現在は同径のピンを装着されています。サウンドホール下に僅かな弾きキズ、トップの1弦側ボトム箇所にやや大きめの当てキズ、ボディトップ端の細やかな当てキズ、ペグのメッキ剥がれ、ボディバック面の表面的な擦れキズやヘッド先端の当てキズなど見られますが、年式を考えると致し方ないものと言えるでしょう。指板の押弦跡からも丁寧に扱いつつ、しっかり弾いてこられたことが窺えます。ネックのコンディションは非常に良い状態、現代的な弦高にセッティングされつつもサドルの高さはまだ残されており、好みに応じたセッティングも可能となっています。実用度を高く保たれたマーチン最高峰の１本。フォークと言えば45、憧れのギター。やはりこの時期でしか出し得ないサウンドがあります。70sD-45をお探しだった方はぜひお早目に。 当時のブルーケースが付属します。 Condition:EX++ Top:Solid Sitka Spruce Side:Solid Indian Rosewood Back:Solid Indian Rosewood Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Fingerboard Inlay:Hexagon(Abalone) Rosette:Abalone Binding:White&Abalone Machine Heads:Grover/Gold Pick Guard:Black Pick up:none Nut width:42.9mm Scale:645.2mm Case:Original Hard Case（Blue）