OOO-28 Jacaranda 1965

言わずと知れた"D-28"と並ぶトリプルオーサイズのロングセラーモデル"OOO-28"。小ぶりで抱えやすくトーンバランスに優れたオールマイティなモデル。本器はレギュラーでハカランダサイドバックのスペックを持つ晩年期の1965年製Vintage品。スプルーストップ、杢の色味濃淡が美しい現在ではまず見られない極柾目杢ハカランダサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ(オーバーサイズにリプレイス)、ノーマルスロットサドル、ローズウッド製のブリッジプレートにリプレイス、グローバーロトマチックペグ、ハカランダ化粧板、旧ロゴデカール、オリジナルべっこう柄セルロイドピックガード、チェッカーバックストリップ、スチールTバーロッド、スタンダードノンスキャロップドXブレイシング。1966年を過渡期に工場移転の1967年以降はスクエアーロッドへの変更などサウンドにも影響のあるマイナーチェンジが進みますが、以前の仕様を色濃く残した時期の一本と言え一線を画します。見た目以上にファットで深い立ち上がりを持ち、音色にコシがあります。各弦の分離感も素晴らしく抜け感も抜群で素早いバウンドと重厚で密度感のあるハカランダの響き。T-Bar期特有のすっきりとしたもたつかない倍音バランスは、和音、単音共にオールマイティで良き相棒となるサウンドです。トップセンターシームに沿った裏面からの接着剤補強などは見られますが現状の強度に問題ありません。フィニッシュはオリジナルでその他ボディー面のクラックなどはなく良い状態をキープしています。当時のOOO生産状況はD人気に押され圧倒的に少なく、1965年においての出荷記録はD-28が928本に対しOOO-28はわずか176本とわずか1/5程、その少なさは歴然でハカランダ期のOOOは中々見る機会が減っています。本年で還暦を迎える本器が同年生まれとしてメモリアルなギターとしても貴重でしょう。とても丁寧に手入れされ愛用されてきた良個体。大事に使うが故のお手入れで今後の使用も安心のファインビンテージです。90年代頃のモールドマーティンハードケース付属。その他の詳細や修理履歴などもお気軽にお問い合わせください。 Condition:EX+ Top:Solid Spruce Side:Solid Jacaranda Back:Solid Jacaranda Neck:Mahogany Fingerboard:Ebony Bridge:Ebony Fingerboard Inlay:Dots Machine Heads:Grover Pick Guard:Tortoise Color Pick up:none Nut width:42.9mm Scale:632.5mm Case:Hard Case