78年VanHalenデビューより最もアイコニックな存在としてファンの目に焼き付いている”フランケンシュタイン”を筆頭に、アイバニーズのデストロイヤー、”バンブルビー”等など..いずれもエディ本人によるカスタム・ペイントが施され、ガレージメイドなルックスも魅力な歴代の愛機たち。その後80年台に入りクレイマーとのエンドースが始まり、メイン機としての座を継いだ”クレイマー5150”に至っても、諸説あるもののおそらくペイント、その他組み込みも本人による作業と考えられています。そんなDIY精神を原点に持つエディが90年台に入りミュージックマンとのエンドースを開始、シグネチャーモデル開発の噂は当時さぞファンを驚かせたことと想像に難くありません。登場したことでさらに驚嘆の声を大きくしたその新しいモデルは、それまでのエディ仕様機としてのセオリー、当時の流行からも大きく外れたルックス。しかしながらあらゆる意外性こそあれ、各所に施された拘りはエディらしい先駆的精神にあふれた物でした。
　1991年登場のMusicman EVH Model。1ピースバーズアイメイプルネック/キルトメイプルトップ・バスウッドバックのウッドマテリアル。4：2に配置された小さなヘッドストックは、僅かにコンパクトなボディのアウトラインとも相まって、ロングスケール採用ながら小回りの良い取り回しを実現。見るからに上質なバーズアイメイプルのネックは、ネック裏・指板面にほぼ無塗装に近いオイルフィニッシュを採用している他、ネックシェイプの6弦側と1弦側を非対称にした独特のグリップで圧倒的に快適な演奏性を誇ります。また驚くことにネック・指板は1ピースの材から成っており、ネック材から指板部分をスライス、ロッドを仕込んだ後、再び接着するという方法がとられています。軽さを重視したエディの要望によりバスウッドバックのボディを選択。ヴォリュームノブはお決まりの”Tone”表記、天邪鬼なエディらしさを感じられる一点です。
　本器は大変珍しいハードテイル仕様。年式を鑑みると非常に綺麗なコンディション。前述のとおりほぼ無塗装のネックは弾き込まれることで真っ黒に黒ずんでくることが常ですが、こちらの個体ではほとんど感じられません。細かなスレ、ボディバックに1mm程の極小さな打痕などはあるものの、ほぼ30年前の楽器と考えると大変良い状態です。ロッドの調整も含め良好なネックコンディション。オリジナルのハードケースが付属します。

Condition:EX+++
Top:Figured Mapel Top
Back:Basswood
Neck:1P Birds Eye Maple
Fingerboard:Birds Eye Maple
Fingerboard Inlay:Dot
Bridge:Musicman Hard Tail
Machine Head:Schaller M6LA with Pearl Buttons
Pick up:2 DiMarzio Custom Humbucking
Nut width:41.3mm
Scale:647.7mm
Control:1Vol, PUselector
Weight:3.35kg
Case:Original Hard Case