1979年登場、4年間程の短い期間製造販売がされたExplorerⅡ。同時期にラインナップされたFlying VⅡと並び、メイプルとウォルナットを使用した積層構造ボディ・ネック、ボディエッジに施されたコンター風加工と、それに伴い積層部が正面アングルに露出した視覚的デザインが特徴的なモデルです。（なお5層のボディ構造は、メイプルとウォルナットのそれぞれが逆になった2パターンが用意され、本器はトップとバックにウォルナットが配置された仕様）この特徴的な構造と加工を始め"E2"エンボスのロッドカバー、各弦独立のファインチューナー付きテールピース”TP-6”等など...各所のデザインとスペックは、80年台を目前に当時台頭し始めていた新興他社高級モデルの影響を大きく受けており、曲線的なデザインの使い方は、どこかミッドセンチュリーモダン後期との親和性が高そうな独特で特有のテイストも感じさせます。
　サウンドにおいてはプライウッドによる堅牢な構成のボディ・ネックに加えエボニー指板採用等の効果で、よりクローズドな本体のダイナミクス、弦鳴りに特化させ、PUキャラクターがより明確に反映される設計思想です。各種機材の充実からより幅広いサウンドメイクの方法が日進月歩で増えていき、音楽シーンの趣向、ムーブメントもより激しくなっていく時代、そしてヴィンテージ志向・リイシューブームが始まる一つ手前の時代、王道ブランドの（悪戦苦闘、否、）果敢な挑戦を感じさせる趣深いプロダクトと言えるでしょう。
　こちら本来搭載されていた元祖高出力"Dirty Fingers"ピックアップは57Classic×2点に換装済みで、現代的にはもう少し馴染みの感じられるテイストに仕上がっております。全体的に塗装のスレ・細かな傷・打痕・金属パーツの経年など、間もなく製造後半世紀となるだけの貫禄を感じさせる雰囲気。しかしながら顕著に外観を損ねるダメージはございません。リフレット・リナット済み、フレットは8割程残っており余力をしっかり残しております。オリジナルのハードケース、中古6か月保証が付属。

Condition:EX
Body:Walnut/Maple 5ply
Neck:Maple/Walnut 5ply
Fingerboard:Ebony
Fingerboard Inlay:Dot
Bridge:Nashville Type ABR-1
Machine Head:Inline Gibson Machines
Pick up:57Classic
Nut width:42mm
Scale:571.5mm
Control:2Volume,1Tone
Weight:4.2kg
Case:Original Hard Case