荻野裕嗣氏の最新作。荻野氏はスギクラフト杉田健司氏の工房に従事した後、Ervin somogyi氏に師事。米国ソモギ工房で働く傍ら、Hiroshi Ogino Guitarsとしてプライベートのギター製作を2013年に開始。2014年に帰国し現在は富山県高岡にて工房を開設し、鋭意製作に勤しんでいます。多くのバックオーダーを持つ人気の高いルシアーで、国内で入手困難なルシアーのひとり。本器は、オリジナルOMボディ・カッタウェイ仕様となる"Model OMC”。一般的なOMサイズよりはひとまわり大きめで、抱えるのに大きすぎず、それでいてしっかりと低音まで力強く響くようにデザインされたモデル。トップには揺らめく杢のベアクロージャーマンスプルース、サイド&バックには稀少材であるペルナンブコを贅沢に使用。ホンジュラスマホガニー1Pネック、エボニー指板、ハカランダブリッジ、K-TARペグ、ハカランダ天神板、スプルテッドメイプルロゼッタ、クリアーピックガード、エボニーバインディング、オリジナルX&ラティスハイブリッドブレイシング。S&Bに使用されるペルナンブコ材は、ハカランダに負けない稀少材。古くから染料を採取するために使用されることでも知られますが、楽器用材としても使用される貴重材。弾力に富み、比重・強度共に優れた材のひとつです。奥深くしっかりとした音量で響く本器。耳障りな金属音は感じさせず、それでいて埋もれない基音と溢れるような倍音。ボディの中でしっかりと折り重なりながら響く倍音は、サスティンまでしっかりと響きり、奏でる情景を物語ります。派手な音色ではなく、それでいながらしっかりと個々の音色が主張する高いポテンシャルを発揮してくれる1本です。外観のシンプルな仕上がりと美しさ、荻野氏の好みでもある少し甘く太い耳なじみよい高音の響きも健在。フィンガータッチでも充分に反応しきってくれる頼もしい完成度を持つ、業を磨く実力派ルシアーの最新作です。

＊当店ではHiroshi Ogino Guitarsのカスタムオーダーを受け付けています。詳しくはSmalls guitar shopまでお気軽にご相談ください！！

Condition:NEW
Top:Solid Bearclaw German Spruce
Side:Solid Pernambuco
Back:Solid Pernambuco
Neck:Honduran Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Jacaranda
Fingerboard Inlay:none/Side only
Rosette:Spaltted Maple
Binding:Ebony
Machine Heads:K-TAR
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:641mm
Case:Original Hard Case