CAMCOは創業1954年、米国のイリノイ州のOAKLAWNにてアクセサリー、ハードウェアの製造からスタートしました。他社製品のOEM生産も多数手がけており、確かなクオリティーを持つカムコ社の製品は評判になり特にフットペダルは人気のある機種となりました。
その後60年代にドラム本体の製作も開始するようになり、いよいよドラムメーカーとしての地位を確立することになりました。
60-70年初頭にかけて業績は順調だったものの、1973年にはBeckman Musical Instruments社に売却され、その後、1978年にその名称は日本の星野楽器社、製造機器一式は現在のDW社に売却されました。数多くのドラムメーカーが存在する中、優れた楽器を製作していながらも残念なことに廃業に追い込まれたメーカーも多く、カムコ社もそのメーカーの1つです。
No.99 Superスネアのパラレルストレイナーを外した簡易バージョンで実際のところ使い勝手の良いスネアです。Rogersのパワートーンブラススネアと同様にシェルの上下にダブルビードの窪みがある独特な構造と、タキシード用の少し丸っとしたラグ、Aristocratストレイナーは現dw社のラグ形状となっています。
またボトム側のエッジ形状はユニークで、時計でいう1時から5時、7時から11時まで緩やかに長くベットが切られており響き線の繊細な反応とキレを活かした仕様となっています。

（仕様）
サイズ：14"×5"
シェル：クロームオーバーブラス
フープ：スティールトリプルフランジ
ストレイナー：Aristocrat
ラグ：TUXEDO
スナッピー：Ludwig 1964 WIRE