カナダのベテランルシアー、”William “Grit” Laskin(ウィリアム・”グリット"・ラスキン)”。カナダ・ラリビーからのキャリアを持つギター職人としてだけではなく幾つもの顔を持ち、自身でもミュージシャン活動もしてきた多才なルシアー。ギターにおいても、昨今ではよく目にするようになった”アームレスト”や"リブレスト"と言ったエッジベベルの元祖であり、"サウンドポート”の開発にも関与。数多くの影響や功績を残しています。また、彼の作品の中でも特に有名で人気が高いのは、独特の世界観で印象的なインレイワークが彩られた作品。ヘッドから指板にかけて描かれる大胆かつ彩り溢れるデザインは彼の代名詞でもあり、全てがワンオフオリジナルのデザインで1本1本が唯一無二のギター達です。本器はそんな氏がミュージシャン活動をしていた自身の為に製作した"The SEMI-JUMBO “CECI N’EST PAS SURRÉARISME””。16 5/8”ロウワバウトのセミジャンボで、1998年製USED品。美しく均一な杢のシトカスプルース、黒々とした縞模様が美しいインディアンローズウッド、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ウッドモザイク&アバロンロゼッタ、シャーラーロトマチックペグ。ブレイシングはカナダのお家芸ノンスキャロップの90度Xブレイシング。アームレストベベル、リブレストベベルも装備。本器にもヘッドから指板にかけて、ベルギーのシュルレアリスム画家”René Magritte(ルネ・マグリット)”へのオマージュでデザインされた彼お得意のインレイワークが冴え渡ります。独特のインレイワークで悩殺されがちですが、楽器としてのポテンシャルもとても高い実用的かつ芸術的な本器。90年代ルシアーギター特有の骨太でしっかりとした立ち上がりとサスティン。それでいてタイトに感じさせないふくよかで芳醇な倍音。タッチレスポンスも早すぎず正確で、とてもギターらしい必要にして十二分な要素を持っています。彼自身がミュージシャン活動をしていた際に使用されていたピックアップの配線が残っており、現在はワイヤリングのみでマイクは搭載されておりません。若干の表面的な塗装ウェザーチェックや小傷・打痕は見られますが大きな傷みはなく良コンディション。バックエンドブロック付近に軽微なヘアラインが確認できますが、貫通はしておらずしっかりと補修されています。ネック周りも良好で、弾きやすいアクションをしっかりと保っています。"シュルレアリスムではない”と名付けられた超現実的な本器。ラスキン氏著の”A Guitarmaker’s Canvas”にもインレイワーク集にも掲載されているコレクタブルな1本です。是非お手元でご堪能ください。オリジナルカールトンハードケース付属

Condition:EX++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Schaller/Chrome w/Ebony Knob
Fingerboard Inlay:Custom Engraved Inlay
Rosette:Wood Mosaic & Abalone
Binding:Ebony
Pick Guard:Clear
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case



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