その製造期間の短さから市場へ姿を現す事の極めて少ないモデルです。ギブソンラウンドショルダーの始祖"JUMBO"の仕様を継承し(サウンドホールの寸法は大型化)後にギブソンアコースティックの金字塔となる"J-45"、"J-50"へと受け継がれるスペックを有します。同時期の機種である"アドヴァンスド・ジャンボ"や"J-55"と比較しプリミティブな印象、"ワーキング・ホース"として現在まで通じる普遍性が既に確立されているとも言えます。本器はサンバーストカラーの暗色部分がブラックではなく、淡いチョコレートカラーとなっているクレモナ・サンバーストカラーとも呼ばれる1本。スプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ハカランダ指板&ブリッジ、クルーソン3連ペグ、ファイヤーストライプピックガード、スキャロップドXブレーシング。ネックグリップはVシェイプからラウンドシェイプに移行された後のもので、現代でも違和感の少ない程度の肉付きのあるUシェイプ。塗装が施されたレクタングルブリッジにドロップインサドル。僅かな生産期間の中で多様な仕様変遷がみられ、時代時代の個性に面白味を感じられるモデルです。本器は1940年頃の仕様が窺え、当時の雰囲気がそのままに感じられる様な音色はやはりルーツミュージックにピタッとマッチします。ボディセンターシーム割れ修正、バック割れ修正、サイドジャック加工埋め痕など、年代相応のリペア歴はございますが、いずれも丁寧に修復されております。また、3、4弦のペグが曲がっておりますが、ギヤに問題はなく使用可能な状態です。プレイコンディションもしっかりと整えられており、ヴィンテージギブソンらしいパワフルで爽快なサウンドを響かせてくれます。50年代のブラウンケースが付属します。
Condition:EX+
Top:Solid Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Bridge:Jacaranda
Machine Head:Kluson
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Black&White
Binding:White
Pick Guard:Fire Stripe
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:628.65mm
Case:Hard Case (50's Brown Case)