神奈川・相模原にて小林良輔氏により製作されるKobayashi Guitars。氏は数々の著名な作家を輩出しているロバート・ベン・スクールでギター製作を学び、スギクラフト・杉田健司氏に師事。その後カナダのマスタールシアー、サーゲ・デ・ヤングの所でさらに業を磨き、現在の工房を開設、日々実直に優れたギターの製作に勤しんでいます。本器は小林氏の最新作”Classical RF Custom Jacaranda”。氏の製作の中でも特に評価の高いナイロン弦モデルですが、本器はド直球のクラシックアプローチの1本。トップのは柔らかな杢が印象的な美しいウェスタンレッドシダー(オプション)、サイド&バックには美事な柾目杢のオールドグロウスハカランダを使用。マホガニーネック、エボニー指板、ハカランダブリッジ(オプション),ゴトーアルミポスト35AR510ペグ、チップカーヴィングが施されたブルーパウア&アンボイナバールロゼッタ(オプション)、マッカーサーエボニーバインディング、サイドサウンドポート(オプション)、ニカワ接着。12f以降ハイフレットの演奏性&安定感とネック仕込み角度によるテンション調整を可能にする”RF”レイズドフィンガーボード(オプション)を採用しており、高いプレイアビリティを実現しています。また、本器の”RF”ではクラシックギター独特の美しさ&強度を持つヒール部の返しを実現しており、その凝った美しい造りには氏の拘りとそれを実現可能にする高い技術を見ることができます。フィニッシュは氏お得意のセラックのフレンチポリッシュで、トップは極薄サテン、ボディはグロス、ネックはセミグロスに仕上げられています。精巧に造りこまれた完成度の高い本器。クラシカルスタイルの1本ですが、鉄弦・エレキのプレイヤーにも使いやすいように、ナット幅は48mmでネックシェイプも少し薄く成型されています。透き通るようにクリアで涼やかな響き。タッチに正確なレスポンスで、力まずに軽やかに反応してくれます。しっかりとしたサスティンには倍音がしっかりと載っており、奥深く甘美なトーンが心地よく吸い込まれる1本。ダイナミクスレンジに富み、弾き込むほどにタッチが柔らかく、表現豊かに導かれて行きます。また楽器としての完成度だけでなく、工芸品としての仕上げの高さも小林氏の魅力のひとつ。木工技術はもちろん、シンプルながら気品があるデザイン、シルクのような肌触りのトップフレンチポリッシュなど、眺めているだけでもその魅力に満足してしまう完成度です。造る度に深化する製作意欲溢れる氏の作品。愛でて良し奏でて良しの、氏の想い入れがつまった1本、文章では伝えきれないその魅力を是非そのお手元でご確認ください。

＊当店ではRyosuke Kobayashi Guitarsのカスタムオーダーを受け付けています。詳しくはAcoustic INNまでお気軽にご相談ください！！

Top:Solid Western Red Cedar
Side:Solid Old Growth Jacaranda
Back:Solid Old Growth Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Old Growth Jacaranda
Machine Head:Gotoh 35AR510 Aluminum post / Gold
Fingerboard Inlay:none
Rosette:Amboyna Burl and Blue Paua Flanked by Chip Carving
Binding:Macassar Ebony
Pick Guard:String Guard
Pick up:none
Nut width:48.0mm
Scale:650mm
Case:Super Light Case



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