アコースティックギタープレイヤーの永遠の憧れとなるブランド”Martin”。その永い歴史の中にはマンドリンやバンジョーといった楽器も生産されており、フラットトップギター同様の高いクラフトマンシップと細部の拘りを生かした素晴らしいマンドリンも生産してきました。こちらは1938年製 “2-30S”。1936年に発表された最高級の2ポイントモデル2-30は1936年から1942年までの極短期間のみ生産されたMartin社のマンドリンの中でも最もハイエンドなモデルとなります。削り出しスプルースアーチトップ、美しい柾目のフィギャードメイプルサイド&バック、メイプルネック、エボニー指板、ボディー、指板を囲むTortoise Shellバインディングに加えヘッド化粧板もTortoise Shellヘッドになります。通常2-30はホワイトセルバインディングでボディー、指板、ヘッドを囲み、トップはサンバーストカラーが見られますがスペシャルオーダーでの仕様なのか全てTortoise Shellに統一されています。指板インレイはスロテッドダイアモンドインレイとなりMartinギターで見られる指板になっています。塗装は全体にリフィニッシュされておりサンバーストではなく全体的アンバーカラーで綺麗なツヤ感を持っています。またネックは薄く順ソリですが弦高は低めで音詰まりもなく演奏性は良好で使用に問題はありません。1940年のMartinカタログではOO-42が$125に対して2-30は$135と高額だった事がわかります。David Grisman&Tony Riceによる名盤”Tone Poem”では1936年製の同モデルが使用され”Wildwood Flower”でそのトーンを聞くことができます。Gibsonのような大きな音量ではありませんが繊細で美しい音色をもっています。2-30は合計93本しか生産されておらずその中でもスペシャルオーダーによるこちらの”2-30S”は相当レアなモデルである事は間違いありません。ハードケース付属
Condition:EX++
Top:Solid Carved Spruce
Side:Solid Figured Maple
Neck:Maple
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Gorover Chrome
Fingerboard Inlay:Srotted Diamond
Binding:Tortoise
Pick Guard:Tortoise
Pick up:none
Nut width:29mm
Scale:350mm
Case:Hard Case