独自の工法と方法論でアコースティックギターを製作している長野県松本市の老舗ブランド"ヘッドウェイ"。創業から一貫して「手工による少数生産」に拘り、木材に応じた加工を施し製作。大規模なブランドと小規模工房のメリットを合わせたハイブリット式の生産方法を採用し、高品質なギターを生み出し続けています。創業から今日まで非常に根強いファンの多いブランドです。本器はスタンダードシリーズ、ラウンドショルダーモデルの”HJ-HOBO/STD”。2010年代製USED品です。スプルーストップ、アフリカンマホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ローズウッド指板&ブリッジ、ゴトー製クルーソンタイプペグ、スキャロップドフォワードシフトXブレイシング。HOBOとはアメリカ由来の言葉、1890年代からの世界的な不景気の際に生まれたワード。働きながら各地を転々とする渡り鳥のような生活をしていた労働者を指した言葉です。文学や音楽の世界では自由を象徴するその姿に憧れと共感を持ち、著名なアーティストもHOBOについて歌った曲があるほどです。馬車馬とは似て非なる存在と言えるでしょうか。STDシリーズで製作するにあたり製作工程の見直しや仕様の見直しを図り、コストパフォーマンスを高められた本器。HEADWAYの高い組み込み精度はそのままで、手に取りやすい機種として製作されていました。カリッとしたクリスピーなサウンド、HEADWAYらしい輪郭のハッキリとした出音。余分な雑音を削ぎ落したようなややシャープで鋭さを持った立ち上がり、ドライブ感や押し出し感のあるサウンド。良い意味で馬車馬感の少ない音色を持っています。後付けにてL.R Baggs i-Beam Activeを搭載。ピエゾ力学を応用した独自のピックアップをブリッジプレート上に取り付け、生音に近いサウンドを獲得できるシステムです。アクティブ仕様のものは出力を大きく、そしてインピーダンスも下げて出力できる点から使用する場所や使用する機材を選ばない点が魅力。アコースティックのみのソロ、もしくは弾き語りなどで本領を発揮するP.U。ヘッド1弦側サイドに塗装がチップした箇所やボディトップ面下部とバック面下部に少し深めの擦りキズが見られるものの、全体的には薄い擦りキズが見られる程度でキレイな状態をキープされている本器。ネックコンディションも良好な状態をキープされており、演奏スタイルを問わないオールマイティさを持った優秀な1本です。現在ではカタログに無いモデル、ヘッドウェイのこのボディシェイプには見覚えのある方もおられるのではないでしょうか。扱いやすく優秀な1本。是非お手元でお楽しみ下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。

Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid African Mahogany
Back:Solid African Mahogany
Neck:African Mahogany
Fingerboard:Indian Rosewood
Bridge:Indian Rosewood
Machine Head:GOTOH/SD90-05MA Ni
Fingerboard Inlay:Dots
Rosette:Black&White
Binding:White
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:L.R Baggs i-Beam Active
Nut width:43mm
Scale:628mm
Case:Original Hard Case