アメリカ ペンシルバニア在住のベテラン製作家"ジョン・バスカリーノ"。アコースティックをAugustino Lo Prinzi氏に、アーチトップをRobert Benedetto氏に師事し、1980年代初頭より自身の工房にて常に新しいギター製作を続けているルシアーです。自身もギター奏者であるために演奏者に寄り添ったギター製作、柔軟なアイデアを活かしたギター製作を行っています。本器はホロウボディのエレガットモデル”スターライトスティールストリング”。1993年製USED品です。エキゾティックな杢目が目を惹くフレイムメイプルトップ、フレイムメイプルセンター/マホガニーの3Pボディバック、5pマホガニーセンター/メイプルネック、ローズウッド指板&裏通しブリッジ、シュパーゼルロックペグ、ボルトオンネックジョイント、サイドジャック仕様、オリジナルピックアップシステム、ボディをくりぬいた構造のホロウボディ。ナイロン弦モデルが有名ですが、本器は数少ないスティール弦仕様にて製作されたレア度の高いモデルです。エレキギターのような厚みの薄いシンボディはエレキギターメインの方でも違和感を感じにくい形状。ネック自体は43mmと標準的なサイズ、やや薄めなラウンドシェイプネックで手の平の収まりも良くノンストレスで扱える印象です。ボディが薄いホロウボディなためステージでのハウリング耐性の高さが一番のメリット。後付けピックアップを採用するとどうしてもハウリング問題が付いてきますが、共鳴する部分が少ないため非常にハウリングに強い構造。大きなステージ等でのパフォーマンスに特に強い仕様といえるボディです。共鳴する箱部分も確保しているため生で弾いたとしても完全なソリッドよりは音量感を稼げており、アコースティックサウンドを味わうことが出来ます。クリアな出音、立ち上がりの早さが魅力的な1本です。本領とも言えるピックアップにはオリジナルのアンダーサドルピエゾを搭載したシステムを内蔵。音の芯をきっちりと捉えており、EQを通してもぼやけにくい明瞭なサウンドを拾い上げています。ボディトップのつまみはそれぞれVol,Bass,Middle,Trebleとなっており細やかな音作りがお手元で可能。パリッとしたバンドの中でも抜けの良い明瞭なトーンや押し出し感のあるトーン、丸みのあるメロウなトーンまで幅広く対応できます。どのジャンルでも活躍は見込め、引き出しの多い方ほどそのバリエーション豊かなサウンドの恩恵を感じやすいと言えるオールラウンドな1本です。バックパネル内に9V電池が内蔵しています。ボディに薄く塗装の上吹きがされておりますが、雰囲気は損なわず風合いの良い仕上がりとなっております。ヘッドトップ、ボディ全体に打痕、それによるバインディング付近の塗装欠け、僅かなウェザーチェックや表面上の擦り傷、ネック裏ハイポジションあたりの材の継ぎ目に沿った僅かな塗装引け、ネックジョイント付近に僅かな塗装の白濁など、歴戦をくぐりぬけてきた貫禄のある個体です。外観上の使用感は否めませんが、割れ補修などの致命傷は無くプレイコンディションは良好、ネック状態も良くサドルでの調整幅も十分です。アメリカでも「職人の中の職人」とまで言われるほどの屈指のベテランルシアー作のギター。その精度やクオリティの高さ、ミュージシャンのフィードバックを受けて洗練されたギターの内の1本。流通することも非常に少ないバスカリーノのスティール弦モデル。是非この機会をお見逃しなく。汎用スクエアセミハードケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Flame Maple
Bode:Flame Maple / Mahogany 3P
Neck:Flame Maple / Mahogany 5P
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Sperzel locking Type
Fingerboard Inlay:none
Rosette:B&W
Binding:B&W
Pick Guard:none
Pick up:Original Pickup System(Under Saddle)
Nut width:43mm
Scale:648mm
Case:Semi Hard Case