長野県松本市にて”高橋信治”氏により手掛けられる国産手工ブランド”Seilen”。本器は長野県産の木材、欅と檜を使用して製作されたコンサートウクレレ”SLC-2620h”。2010年代製USED品。トップには長野県産の檜、サイドバックには同じく長野県産の欅、ネック材には長野県産の赤松を使用しています。ローズウッド指板&ブリッジ、べっ甲柄ボディバインディング、ロゼッタにはアバロンパーフリング、4弦側にずらして配置されたオフセットアバロンインレイ、ブラックカラーのGOTOH製チューナー搭載、半艶のセミグロスフィニッシュ。楽器造りの盛んな長野県、その土地で生まれた和材を使用し製作された和風ウクレレ。指板ブリッジのローズウッド以外は全て長野県産の木材を使用しています。装飾は比較的シンプルに纏められており、木材の杢目を存分に楽しむことが出来る仕様です。トップの檜は非常に馴染み深い木材。建築材や浴槽に使用されることもあれば、家具や楽器まで幅広く使用されてきた軽量な針葉樹です。本器は400年檜を銘打ったものを使用されているようです。サイドバックの欅も馴染み深い材でしょう。日本全体で見かけることが出来る広葉樹の一つで街路樹として植えられることもあり、建築材や家具にも使用される等非常にポピュラーな樹種と言えます。やや重厚な特性を持っており、ローズウッドに近しいモノをもった材。ネックの赤松はギターでトップ材として使われることの多い松の木を使用した珍しい仕様。こちらも建築材にも使用され、楽器での使用も多い材の一つです。全体的に軽量な材を使用していることから、手に持った際の軽さには目を見張るものがあります。その特徴に当てはまるかのような軽快なサウンド。非常に素直な音色、レスポンスの良い出音が特徴的です。和材を使用した楽器は和風の音がすると言われますが、本器もその例に漏れない和のテイストを持った響き。サクサクっとしたドライで乾いたテイスト、重さやもたつきを感じないスッキリとした音色、やや枯れたニュアンスを持ったサウンド。他ではあまり感じられないテイスト故に個性を感じられる1本です。コンサートサイズで機動性も高く、オールマイティに使える点も嬉しい点。スタイルを問わずに偏りなく使えるオールラウンドな1本です。ネック裏に爪が当たってしまったような当てキズが1ヶ所見られるのが非常に惜しい点。その他にはボディトップ面1弦側くびれ箇所に極僅かテカリが出てしまった箇所こそ見られるもののボディ表面が艶消しの為大きな使用感も見られず、非常にキレイなコンディションをキープされている本器。ネック周りの演奏性も良好に保たれた演奏性良し、眺めて良しのウクレレです。和材を使用し和のテイストを醸し出す、日本の製作家が作るからこその醍醐味とも言える仕様。一般的な材を使用していない点からも一味違った1本をお探しの方には是非オススメしたい1本です。人気の高いセイレン、お探しだった方は是非お早めに。
オリジナルギグケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Solid Hinoki cypress
Side:Solid Japanese zelkova
Back:Solid Japanese zelkova
Neck:Japanese red pine
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:Goth UPT/Black
Fingerboard Inlay:Dots/Abalone(Offset)
Rosette:Abalone
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut Width:36mm
Scale:385mm
Case:Original GIG Case