1942年にギブソンが発売を開始したJ-45。通称ワーキング・ホース、ライバルであるマーチン社のドレッドノートモデルに対抗すべく製造開始されたラウンドショルダー型ジャンボシリーズのひとつで、ギブソン製のアコースティックギターのなかではもっとも有名で広く使われるモデルです。本器は1960年代製のJ-45のイメージから製作された当時のマンスリーリミテッドモデル"1960's J-45”。2017年製USED品。シトカスプルーストップ、マホガニーサイド&バック、マホガニーネック、ローズウッド指板&ADJブリッジ、３連1ラインクルーソンタイプホワイトノブペグ、ホットスタンプロゴ入り白ピックガード、ダブルリングロゼッタ、43.8mmナット幅、ワインレッドカラー。当時のレギュラー品に無かったADJサドル仕様の60’Style J-45。現在ではレギュラーラインで製作されていますが、若干仕様の異なったものとなっています。現行品は42.8mmとなっているナット幅が本器ではレギュラーネック仕様の43.8mmナット幅。ペグには１ラインの3連プレートのモノが採用されています。これらの仕様は60年代でも初期を思わせるモノ。２リングロゼッタは中期以降の特徴を持ち、ワインレッドカラーやGIBSONロゴの入ったラージガードは後期の特徴を引き継いでいます。60年代テイストを掛け合わせ、特徴的なルックスや演奏性と良いとこ取りとも言える扱いやすさを与えられたギターです。やはりADJサドルによる弦高調整のしやすさ、演奏スタイル等ユーザーに合わせたセッティングが容易な点は大きなメリットでしょう。それに伴って音質も変化しておりギブソン独特とも言えるサウンドを獲得しています。ジャキジャキとしたパーカッシブなサウンド、所謂金属的な響きを持ち中域の落ち着いたドンシャリサウンド。ややブーミーなロー感やキンっとした独特の音色、つい歌いたくなるような不思議な感覚。ノーマルスロットのようなボリューム感や音色の太さは持ち併せていませんが、シャープさやエッジの立った音色はまた違った個性や魅力を持っています。何よりも立ち上がりの速さやカッティングなどの歯切れの良さにおいては唯一無二とも言える音色を響かせてくれます。ストロークやフィンガーと扱えますが、本領としてはやはり歌モノ。歌のバックでかき鳴らし、爪弾き演奏したくなる、不思議と誘導されてしまう魅力を持ったギターです。ギターとケースに芳香剤のようなフローラルな甘い香りがする点、ボディトップ面肘の当たる個所の色味が若干薄くなっている箇所が見られますが、使用上違和感のあるものでは無く問題なく使用頂けます。その他ボディトップ面に細々とした当てキズやボディバックに光にかざすと分かる程度の当てキズが数か所見られる点、ボディサイドやバック面に細く尖ったようなもので引っかいたような擦りキズが若干見られる以外は極薄い擦りキズ、キレイなコンディションをキープされている本器。ネックのコンディションも良く演奏しやすいアクション、良好な状態の１本です。現行品とはまた違った仕様、ヘッド裏のカスタムショップデカールはさりげない高級感を演出しています。ギブソンでしか体感できないサウンド、独特の魅力が溢れた１本。是非ご体感下さいませ。
オリジナルハードケースが付属します。

Condition:EX++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:Rosewood
Machine Head:KlusonType 1Line 3ParPlate Cream Button
Fingerboard Inlay:Dots(MOP)
Rosette:White&Black
Binding:White&Black
Pick Guard:White Large / 60's, White with Hot Stamp Logo
Pick up:none
Nut width:43.8mm
Scale:628.65mm
Case:Original Hard Case