コリングスが手掛ける"Waterloo (ウォータールー)"。2014年からの発売後はその完成度の高さに高い人気を集めるハイコストパフォーマンスブランド。コリングスの創業者であるビル・コリングスが生前晩年期に熱い情熱を注いだ愛情深いブランドです。ギブソンが自社のセカンドブランドにカラマズーと町の名前を付けた事からインスパイアを受け、ビル・コリングスはオースティンの旧名である"ウォータールー"をブランド名にしました。生前ビル・コリングスはルシアーを始めた頃よりアーチドトップに情熱を持っており、waterlooブランドにてそのアーチドモデルの製作を計画していたものが実現したのが本器"WL-AT"です。waterlooの根幹となっているフラットバックのマホガニーというベーシック。ビルが所有しレストアの方法を思案していた1930年代のカラマズー製のフラットバックアーチドモデルというヒントから彼の周りで密接に働いている者達が彼へのトリビュートとして皆さんに提供したいという想いから本機WL-ATは登場しました。14 13/16インチボディー、カーブドスプルーストップ、マホガニーサイド&フラットバック、マホガニーネック、ローズウッド指板、2ピースアジャスタブルエボニーブリッジ、エボニーナット、ゴールデン・エイジ・3連オープン・チューナー、6mmアクリル指板ドット、クリームセルロイドピックガード、アイボロイド1プライロゼッタ&バインディング、ブランコテールピース、セミグロスニトロセルロースラッカーフィニッシュ。スケールは637.16mm、ナットワイドは44.5mmです。waterlooオフィシャルのYOUTUBEチャンネルにて視聴できる2019年のNAMMショーでのJulian Lageが演奏したデモ演奏がとても印象的で30sに途端に旅立たせてくれるそのノスタルジックなサウンドは外音が混ざり合うショーでの録音でも明らか。後半になるにつれ、Julian Lageの演奏をエモーショナルにさせたのも納得がいきます。アーチトップでしか出し得ないソリッドな音立ちとフラットバックでしか味わえない面でバウンドする深み。音色の音量ではなく、縦飛びから横への広がりへと変化する滲み出るような懐かしみのあるトーンはこのギターが持つ独自のアイデンティティーです。本器はUSEDアイテム。ブリッジの駒位置をずらした際の置き跡、その他細かい小傷はまばらに見られますが目立った傷などはなくとても良い状態をキープしています。ネックもストレートで素晴らしいコンディション。現在waterlooはコリングスの製造のため、殆ど手が付けられていない状況のため、当時買い逃された方にはまたとないチャンスです。拘り抜かれたスペックやディティールはまさにビルの精神を受け継いでおり、納得の1本。オリジナルのハードケース付属、ぜひお早めに。
Condition:EX++
Top:Solid Carved Spruce
Side:Solid Mahogany
Back:Solid Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Rosewood
Bridge:2-piece adjustable Ebony
Machine Head:Golden Age Restoration Tuners
Fingerboard Inlay:Acrylic dots
Rosette:none
Binding:Ivoroid 1Ply
Pick Guard:Cream Celluloid
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:637.16mm
Case:Original Hard Case