いつの時代も変らない憧れ"Martin Guitar"。今なおヴィンテージギターとして愛され続けるマーティンギターは、近年の優れた技術によりあらゆるモデルが復刻されてきました。その中でもVINTAGE市場で一際高い価値を持つ黄金期の名器を再現したのがオーセンティックシリーズです。オーセンティックシリーズはその手間の掛かる作りを一本、一本丁寧に作り上げるため少数精鋭のカスタムショップチームにより製造。その作りはVINTAGEを熟知した古参マーティンファンにも高い評価を得ています。本器は、1933年のOM-18を忠実に復刻した"OM-18 Authentic 1933"。2014年製USED品です。アディロンダックスプルーストップ、ジニュインマホガニーサイド&バック、ジニュインマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、アバロン指板ドットインレイ、べっ甲柄セルロイドピックガード、エボニーナット、ナット幅は44.5ミリ、ウェバリーオープンバックペグ、フォワードシフテッド・スキャロップドXブレイシング、組込の接着剤にハイド・グルー(ニカワ)を使用。2015年からVTSが搭載される前の1本です。14フレットジョイントのオーケストラモデル(OM)がOOOへモデルチェンジされる直前の最終期仕様の復刻。古めかしい雰囲気を醸し出す艶の少ないビンテージグロフィニッシュ、ネック芯には1933年まで採用されていたエボニーロッドを採用。黄金期の工法/設計を忠実に踏襲し、その他のヴィンテージリシューモデルとは明らか一線を画す本器。ヘッドの厚みや指板の厚み、バックブレイスや側板の割れ止め、指板エンドなど、細部に渡るまでの忠実な復刻。シリアルスタンプも当時そっくりにデザインされたマニアックなリメイクギター。またマホガニー部の発色も当時を意識した濃い色味で風合い良く仕上がっています。ここまでされているのであればサウンド面もまた近い風合いを再現。ヴィンテージテイスト溢れる太くコシのあるサウンド、輪郭のハッキリとした解像度の高い音像。マホガニーのウォームなトーンや軽快な部分を削ぐことなく、ドライでカラッとした音色を響かせてくれます。やはりアディロントップらしい低音域がバウンドするような感覚、やや暴れるような反応の仕方も癖になります。ロングスケールでサウンドにも張りがあり、ややレンジ感も広め。立ち上がりの速さも含め全体的に非常にハイレベルなクオリティ、現代マーチンの最高峰を存分に体感できます。ナットは交換されていますが、同じくエボニーで製作されており風合いを損なうことなく丁寧な作業が施されていることが窺えます。マーチンでよく見られるバインディング剥がれの補修跡が見られますが、仕方ないと言えるものでしょう。ピックガードの塗装面に小指を置いていた跡なのかピックの弾きキズなのか、塗装が剥がれた箇所が見られるのが惜しい点。その他はトップ面6弦側ショルダー箇所に当てキズが見られる点やバック面1弦側のくびれ付近に薄い凹みキズが見られるものの、全体を通して経年を考えるとキレイなコンデイションをキープされている本器。ネック周りのコンディション等も良好、演奏性も保たれた1本です。現代マーチン最高峰のマホガニーサウンドのひとつと言える高いポテンシャルを持つ1本です。そのクオリティの高さを是非お手元でご体感下さいませ。
オリジナルハードケース付属
Condition:EX+
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Genuine Mahogany
Back:Solid Genuine Mahogany
Neck:Genuine Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly/Nickel
Fingerboard Inlay:Dots(Abalone)
Rosette:Black&White
Binding:Tortoise Color
Pick Guard:Delmar Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:44.5mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case