1933年、カントリーシンガーである"Gene Autry(ジーンオートリー)"の特別オーダーにより誕生した”D-45”。1933年から1942年の間にわずか91本が製造されたのち一度幕を閉じた45ですが、マーチンの広報/研究家として活躍したMike Longworth(マイク・ロングワース)によって1968年に再生産が実現し今に至ります。本器は1969年から極少量生産でスタートした"D-45S"。12Fジョイントにスロテッドヘッド仕様のD-45スタイルでオリジナルのD-45Sは1994年まで製造。合計でもわずか24本しか作られなかった幻のモデルです。本器は1980年製の1本。製造開始より製造年はまばらで各年の製造本数は極めて少なく、1980年製はわずか2本のみ。出会えることが奇跡のようなモデルです。やや黄色味に焼けたスプルーストップ、ローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、バーチカルロゴヘッドインレイ、ヘキサゴンアバロン指板ポジション、アバロンロゼッタ&トリム、ブラックピックガードは剥がれがあったためリプレイス済み、モザイク バックストリップ、オリジナルミカルタナット、スロテッドヘッド、オリジナルチューナー、スクエアーロッド、妖艶に光るソリッドアバロン。12FジョイントのDボディから生み出される深いボリューム感と、45ならではの芳醇な倍音感が魅力。単弦での弾きも面で振動するような存在感を持ち合わせながら繊細なタッチにも大味にはならず、情緒さを表現してくれます。コレクション的価値も高い本器ですが、このサウンドには他の機種とは一線を画す魅力を持つという点は見逃せません。愛用されたが故でしょう、ピックガードの貼り替え跡やサウンドホール周りを中心とした弾き傷や所どころに見られる打痕など、うち傷は見られます。ウェザーチェックもまばらに見られますが、木部割れなどはなく、傷も致命的なものは一切ない良いコンディションです。ネックヒールにはストラップピンマウント、しっかりと愛用されてステージで使われた証拠です。ネック周りのコンディションは素晴らしくとても綺麗なストレートで弦高もとても弾きやすくセットアップされており、素晴らしい弾き心地をキープ。サドルの出代も十分で先々の使用にもとても安心です。オリジナルD-45Sの製造記録は全部で24本のみ。Super Rareなこの1本。ここぞの一本として差を付けられる非常にコレクタブルで申し分のない逸品です。オリジナルのブラックモールドハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Solid Spruce
Side:Solid Rosewood
Back:Solid Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Original 3 on Plate
Fingerboard Inlay:Hexagon Abalone
Rosette:Abalone
Binding:White&Abalone
Pick Guard:Black
Pick up:none
Nut width:47.6mm
Scale:645.2mm
Case:Original Hard Case