ルシアー、Tony Klassen(トニー・クラッセン)がハンドメイドで製作していた現代のラーソンギターのリメイクブランド"ARK NEW ERA"。屈指のラーソンフリークでもある彼が作るギターは拘りの度合いが違います。本器は2000年代に製造されていたUSED品。くびれの深い16インチの深胴ボディーが特徴のEuphononシェイプ、上位グレードのStyle6です。アディロンダックスプルーストップ、ハカランダサイド&バック、1ピースマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ウェバリーオープンバックアイボロイドノブペグ、ファンシーなMOP指板インレイ、ベッコウ柄ピックガード、アイボロイドバインディング、アバロンボディートップ&ロゼッタ、トップ構造はXブレイシングの父とも言われるラーソンに準拠し、ローズウッドとスプルース3プライのノンスキャロップXブレイシング。1800年代後半から1940年代まで主にOEMでの楽器製造を行っていた”ラーソンブラザーズ”。OEM生産が中心だった為、彼らの名前を耳にする事は多くありませんが、実に数多くのギターを残しています。本器は実際にラーソンで造られていた”Euphonon”を復刻したモデル。存在感の強い角張ったシェイプで、パワフルで広いダイナミクスを持ったボディシェイプ。芯の太い無骨なサウンド、テンション感の強い音色で直進性を持った音がサウンドホールから飛び出してきます。アディロンのアグレッシブな振動、ハカランダの硬質で抜けの良い音色の特長を持ったギター。男らしいサウンドはカントリーブルースをはじめ、ストロークプレイにも非常にマッチします。サウンドホール6弦側のロゼッタ付近の塗装が若干欠けてしまっている点やヘッドの付け根のハンガーが当たっていたであろう箇所に塗装焼けが見られる点、全体を通して小キズが目立つなどの使用感はあるものの、板の割れ等致命的なものは無く良好なプレイコンディションを保っている本器。まだまだガシガシと使っていきたいそんな1本です。全体的に入ったウェザーチェックもオールドのような風格で良い味わいです。鉄弦ギターの先駆け、Xブレイシングの父と呼ばれるほどのブランド、ラーソンブラザーズのディティールを再現したルシアーメイドの1本。ハカランダ単板のモデルとしては破格、個性的なデザインは弾き手のアイデンティティーとなるでしょう。汎用ハードケース付属。
Condition:EX
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly/Nickel Ivoroid Knobs
Fingerboard Inlay:MOP
Rosette:Abalone
Binding:Ivoroid Abalone Trim
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:645.2mm
Case:Hard Case