HEADWAYのマスタービルダー、”信州の名工”百瀬恭夫氏。ヘッドウェイ立ち上げにも関わり、長年ヘッドウェイのギター造りをリードする日本を代表する熟練の職人の1人です。本器はOMタイプのカスタムモデル”OM-280 44 ARS Proto”。2019年製USED品です。アディロンダックスプルーストップ、マダガスカルローズウッドサイドバック、ワンピースホンジュラスマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ロングサドル、ゴトーオープンペグ、ダイアモンドスクエア指板アバロンインレイ、トートイズ柄塗り込みピックガード、ヘリンボーントリム、アイボロイドバインディング、ADJトラスロッド、ラッカーフィニッシュ。本機は戦時中のスタイル28仕様にインスパイアされた仕様。アディロンダックスプルーストップ、スキャロップドリアシフトブレーシング、ヘリンボーントリム、ダイアモンドスクエア指板インレイ、オープンバックペグ、ロングサドル。1944年当時OM-28は製作されていませんでしたが、戦中期のスタイル28の仕様を織り込んで製作されています。さらに1944年は仕様変更の過渡期にあたり、ブレーシングや指板インレイに変更が加えられていきました。この仕様は変更前のスペックを踏襲しています。近年HEADWAYが提唱しているARS(Advenced Rear Shift)Xブレーシングを採用。トップ面の強度を向上させ長年使用出来るための頑丈さを確保。さらにブレーシングにスキャロップを施す事で硬質なサウンドを和らげバランスの整った音色を獲得しています。アディロンダックスプルースのダイナミックなサウンド、マダガスカルローズウッドの硬質で抜けの良いサウンドをうまく融合した音色。暴れすぎずキチンと制御されておりアディロンダックの美味しいところを引き出している点は流石。ボリューミーな出音、しかし音の粒は揃っており艶やかさを感じさせる音色です。ストロークではダイナミックに、フィンガーでは滑らかに、どのスタイルでも対応できるギター。1弦側ショルダー箇所に極僅かな当てキズ、極僅かな弾きキズのような擦り跡が見られるものの非常に使用感の薄いコンディションを保っている本器。ネック周りのプレイコンディションも良好。トラディショナルなスペックを踏襲しながらヘッドウェイ独自の技術も盛り込んだ1本。古き良きスタイルに思いを馳せた百瀬氏のフルカスタム品。是非ご堪能下さいませ。
Condition:EX++
Top:Solid Adirondack Spruce
Side:Solid Madagascar Rosewood
Back:Solid Madagascar Rosewood
Neck:Honduras Mahogany 1P
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:GOTOH/SXB 510V 06 M
Fingerboard Inlay:Diamonds Square (Abalone)
Rosette:White&Black
Binding:Ivoroid&Herringbone
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Original Hard Case