"Kアーチェリー"はごく一部のコアなギターファンの間で注目され始め、近年話題となっているメイド・イン・ジャパンギター。四十年近く前にヘッドウェイ工房の技術顧問をしていた沖野一義氏がプロデュースする個人ブランドですが、実際にはヘッドウェイギターのマスター、百瀬恭夫氏と企画されていることもあり、2011年に誕生した新しいブランドながら間違いなく世界でもトップクラスのクオリティを誇るブランドといえます。このギターは百瀬氏が直々に製作した後、沖野氏のチューニングによって最高点までパフォーマンスを高められたカスタムモデルです。2010年代のUSEDアイテムです。トップに十分な硬度を持ったヨーロピアンスプルースを採用、インディアンローズウッドサイド3ピースバック、裏板には独自のBSブレーシングを採用。沖野氏が40年前に偶然見つけたバックブレーシングのシェイプで、ネック側から数えて3番目と4番目のブレーシングの形状がスタンダードなものと異なりスキャロップが施されています。バックボードは一般的な2.7mm程度のバック材厚をBSでは0.1mm厚く設計されています。ほかのギターでは見ることのできないKアーチェリーのアイデンティティです。マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、ゴトーゴールドロトマチックペグ、スノーフレークス指板インレイ、塗り込みブラックピックガード、ヘリンボーントリム、ジグザグバックストリップ。良質な材料を使用し、仕上げの精度が高く、美しく、そして弾きやすい。非常に高品位なギターですが、特筆すべきはそのサウンドです。この上なくクリーンでリッチ、粒立ちの良いトーン。ダイナミックで音量は豊か。力強い低音から煌びやかな高音まで実にバランス良く響き、サステインは長い。日頃アコースティックギターに親しんでいる方であれば、このギターの完成度の高さにはきっと驚きます。製造されてから数年は経過している個体ですが、バックに米粒ほどの小さな打痕のみ、他は目立った傷はなくほぼ使用感のない極上美品です。フレット減りもほんのわずかな程度でプレイコンディションも素晴らしい状態をキープしています。市場にも中々出てこないUSEDアイテム。ぜひこの機会にお手にとってご覧ください。
Condition:EX++
Top:Solid European Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
MACHINE HEAD:Gotoh/Gold
Fingerboard Inlay:Snowflakes(Pearl)
Rosette:White&Black
Binding:White&Herringbone
Pick Guard:Black
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:645mm
Case:Original Hard Case