ニューヨーク工場時代、珍しいマーチン初期の"1-21"です。21は南北戦争以前、1850年代から存在する古い歴史を持ったスタイル。本器は、"C.F.MARTIN NEW-YORK"のスタンプが使われていた1867年以前の頃の1本と見られます。スプルーストップ、ハカランダサイド&バック、シダーネック、エボニー指板&ピラミッドブリッジ、ヘリンボーンパーフリングトリム&バックストリップ。コンサートサイズ(0(シングルオー)サイズ)の1つ小さいモデルであるサイズ1。当時はこれがスタンダードなサイズでした。大きさなりにコロコロとした可愛らしい音の出方ですが、160年ほどの経年のおかげで余分な倍音は無く、スッキリとして甘く、ふくよかで包まれるような奥行きのある心地の良い響きが魅力的です。トップクラック補修、サイドクラック補修、バッククラック補修あり。いくつかは裏から当て木もされています。これだけしっかりと手入れされながらも、未だに楽器として期待どおりに使用できるのは流石マーチンでしょう。糸巻きは現代でもしっかりと使えるよう雰囲気の良いウェバリーペグに交換されており、ネックの状態も経年を考えてもキレイに保たれています。気がついたら小脇に抱えてしまうような感覚で、しっかり使っていって頂きたいプレイヤーにオススメの1本です。触れて、奏でた音に酔いしれながら、是非その歴史を感じて下さい。チップボードケース付属。その他の詳細や修理履歴などもお気軽にお問い合わせください。
Condition:EX
Top:Solid Spruce
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda
Neck:Cedar
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:Waverly #3500
Fingerboard Inlay:none
Rosette:Herringbone(Wood)
Binding:Wood
Pick Guard:none
Pick up:none
Nut width:47.6mm
Scale:632.5mm
Case:Chip Board Case