日本が世界に誇る楽器メーカー"YAMAHA”。日本におけるアコースティックギター黎明期よりその歩みを共にするヤマハフォークギター"FG"シリーズの上位モデルとして1974年にL-31を発表して以来、時代のミュージックシーンを彩り、数多くのアーティストやギターファンに愛されているLシリーズの人気モデル。本器はジャパンビンテージ最高峰、日本にカスタムギターの文化を根付かせた最大の功労者、テリー中本デザインの"L-53"。1975年11月から1980年まで販売されていたL四天王"L-51、L-52、L-53、L-54"と呼ばれているギターのひとつで、四天王の中でも最もポピュラーで人気の高かったモデル。ヤマハアコースティック史における非常に重要なモデルと言えます。貫禄な面持ちの1978年製USED品。高級エゾ松トップ、スパイダーグレインが美しく濃淡印象的な追柾の極上ハカランダをサイド&バックに使用、バックのセンターには漆黒の黒檀を挟んだ3ピース構造になっています。ホンジュラスマホガニー&黒檀の5ピースネック、黒檀指板&ブリッジ、メキシコアワビ貝を贅沢に配したヘッド装飾、メキシコアワビ貝指板&ブリッジインレイ、TM-50Gペグ、べっ甲柄ピックガード、2mmバイアスインレイトリム&ロゼッタ。ヤマハL四天王の一角にして、多くの弾き手を魅了し、多くの影響を与え人気を博したヤマハジャンボモデル。コシとハリのある響き。とても伸びやかで、しっかりと輪郭を帯びたサスティン。迫力のパンチと色気ある倍音を帯びた、"これぞヤマハサウンド"を象徴するサウンドです。かき鳴らせば轟々しく、爪弾けば凛と美しく、米国産ギターでは決して味わえないダイナミクスレンジに富んだ表情豊かな響きを魅せます。ヤマハファンの言う"ドーン・シャリーン"とはまさにこの事と実感できるグッドサウンドの1本。しっかりと弾き込まれており、それに伴う小傷や弾き傷は否めませんが大きくえぐるものや割れはなく、汚らしい印象も受けず貫禄めいた本器。とても抜けの良い大音量が気持ち良い1本です。ブリッジに一部塗装修理が見られますが、さほど目立たずの良い仕上げ具合です。ネック周りのコンディションも素晴らしく、弾きやすいアクションをしっかりと保っています。テリー中本氏のサイン入り期のヤマハの中でも、とりわけ人気の高い"L四天王"。年々価格も高騰し、良いコンディションのものとも巡り合いにくくなってきました。コレクションとしてのみでなく、しっかりと響きを楽しまれたい方に是非チェック頂きたい1本です。オリジナルハードケース付属。
Condition:EX++
Top:Solid Ezomatsu
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda & Ebony
Neck:Honduras Mahogany & Ebony
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:TM-50G/Gold
Fingerboard Inlay:Abalone
Rosette:Abalone
Binding:White&Abalone
Pick Guard:Tortoise Color
Pick up:none
Nut width:44mm
Scale:652mm
Case:Original Hard Case