アンティークな佇まいと現代的なスペック。75本限定にて発売されたマーチンギター極初期の19世紀スタイル、シュタウファーモデル。1997年製USED品。
世界で最も有名なアコースティック・ギター・メーカー、マーチン。そのマーチンギターの創始者クリスチャン・フレデリック・マーチン1世は、ドイツで産まれ育ち、幼くして受け継いだ家業であるヴァイオリンのケースや出荷箱などを製作する仕事に携わった後に15歳の頃にはウィーンに出向き、当時ヨーロッパで名を馳せていたギター製作家"ヨハン・ゲオルグ・シュタウファー"の徒弟となった。シュタウファーの工房で製作を学び、その後故郷にて念願の楽器工房を持った。しばらく後にヴァイオリン製作者ギルドの紛争に巻き込まれ、故郷を捨てて新天地アメリカへ渡る覚悟を決め、1833年9月9日クリスチャン一家はニューヨークへ向かった。当時、彼が作った初期のマーチンギターのリイシューモデルとなる本器、"Stauffer 00-40"。本器は彼の意匠を随所に取り込み、連綿と続くマーチンギターの歴史を紐解くと必ずたどり着くと言っても過言ではないモデルです。シトカスプルーストップ、インディアンローズウッドサイド&バック、マホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、シュタウファースタイルゴールドペグ、アヴァロン指板インレイ&ロゼッタ、スキャロップドXブレーシング。ヴァイオリンヘッドのサイドヴューを模した流麗な曲線を描くヘッドデザイン、特徴的なピラミッドブリッジなど18世紀ギターのデザインが活かされた外観ですが、演奏性は現代風。アンティークな佇まいながら、様々な演奏スタイルに対応できるアクションです。ダブルオーの小振りなサイズ感ながらしっかりと深みを感じさせるボディ鳴りで、弦長の短さとヘッド構造から来る独特で柔らかなテンション感がふっくらとした心地よいサウンドを生み出しています。ストラップピン、L.R.Baggs社製のLyricピックアップを後付けで搭載しており実践的にも優れた個体でありながら使用感は薄く、大事に扱われていた事が窺えます。小傷こそ伺えますが、ネックコンディションも良く良好な1本。1997年に75本限定で生産された限定モデル。オリジナルではないもののマーチン社製のハードケースが付属します。
Condition:EX++
Top:Solid Sitka Spruce
Side:Solid Indian Rosewood
Back:Solid Indian Rosewood
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Fingerboard Inlay:Original
Rosette:Avarone
Binding:Ivoroid
Machine Heads:Stauffer-Style/Gold
Pick Guard:None
Pick up:L.R.Baggs Lyric
Nut width:44.5mm
Scale:638mm
Case:Hard Case