最高の材を使い、当時の持てる技術をすべて注ぎ込んだLシリーズを代表するフラグシップモデル"L55 Custom"。発売初年度製造の1980年製。
日本が世界に誇る楽器メーカー"YAMAHA”。ギターにおいても数々の銘器を産み出し、今なお進化を続ける日本発ブランド。日本におけるアコースティックギター黎明期よりその歩みを共にするヤマハフォークギター"FG"シリーズの上位モデルとして、1974年よりラインナップするLシリーズ。"豪華"を意味する"Luxury"の頭文字を冠し、その名の通りゴージャスなルックスとゴージャスなサウンドは、今も変わらずヤマハアコースティックギターのフラッグシップに位置する代表シリーズです。本器は"L-55 Custom"。1980年、最高の材を使い、当時の持てる技術をすべて注ぎ込んだLシリーズのフラッグシップモデルとして発売されたモデルで、他のモデルも変化を遂げラインナップが一新されました。本器はそんな発売初年度製造の1980年製の1本。トップには目の詰まった最高級エゾ松、サイド&バックは濃い色味の美しい最高級ハカランダで、バックは3ピースです。ワンピースマホガニーネック、エボニー指板&ブリッジ、TM-50Gペグ、ハカランダ化粧板、アバロンヘッド&指板インレイ、アバロンロゼッタ&トリム、ノンスキャロップド・Xブレイシング。ヤマハサウンドを語る上で外せない要素を詰め込んだ見事なサウンド。煌びやかでコシがあり、どこまでも届く様な芯のあるトーン。1弦から6弦までバランスよく淀みない響き、力強いジャンボサイズならではのボリューム。つま弾けば優しく色っぽく、叩けばドカンと来るレスポンスは、この当時のヤマハならではのサウンドです。しっかりと弾き込まれており、表面的な傷は否めませんが、そのおかげで流石のサウンドです。幾らかのフレットの減りは見られますが、まだまだご使用に耐える範囲で、ネックコンディションも良好、弾きやすいアクションを保っています。ペグの光沢も保っており高ポイント。テリー中本氏のサイン入り期のヤマハの凄さを再認識させられます。意外と初年度ものの流通は少なくレア。是非、この機会に抑えて頂きたい1本です。
Condition:EX+
Top:Solid Ezomatsu
Side:Solid Jacaranda
Back:Solid Jacaranda 3pc.
Neck:Mahogany
Fingerboard:Ebony
Bridge:Ebony
Machine Head:TM-50G/Gold
Fingerboard Inlay:Abalone&Pearl
Rosette:Abalone
Binding:White&Abalone
Pick Guard:Black
Pick up:none
Nut width:43mm
Scale:650mm
Case:Original Hard Case