カリフォルニアのルシアー、"Stephen Strahm(スティーブン・ストラム)"氏にオーダーしていた素晴らしいギターが入荷しました。15歳のころに出会ったジミ・ヘンドリックスの音楽に心を奪われてから、熱心だったドラムスを叩くのをやめてギターを手にするまでに時間はかかりませんでした。彼は著名な作家たちを輩出したアリゾナのロバート・ベン・スクールを修了した後、2000年からはあのサンタクルーズギターカンパニーに9年従事し、スチールギターのすべての工程から修復技術まで様々なテクニックを学び、サービスマネージャーもしていました。長年にわたってRick Turner氏の制作作業と最終組立に携わり、エレキギターも習熟したルシアーです。最近ではJeff Traugott氏とともに働いています。このシェイプはMartin OMからインスパイアされたその名も "エロス"。大きなボトムと狭いウエスト設計のため、快適なフィット感を得られるだけでなく、非常にバランスに優れたピアノのような音色で、エレガントで広々としたレスポンスが持ち味。彼が自慢げにオファーする代表モデルです。トップにクリーンなジャーマンスプルース、サイド&バックは綺麗なコントラストのアマゾンローズウッドが使われています。このアマゾンローズはとてもいい感じで切り取られていて、カラーが美しく、とても安定した彼のイチオシストック材です。モザイクピース・ヘッドプレート、トラゴットスタイル・トラディショナル・ウッドロゼッタ、エボニーバインディング、バックセンターブレイス上にはトラゴットギターで見覚えのあるあの縦棒が浮いています。仕上げも一級品です。音響面での完成度は極めて高く、落ち着いていて、深いリバーブを持つ透き通った音色が個性的。加えて極上のバランス感。出だし一発で良いギターということが分かる格上のアコースティックサウンドです。特筆すべきはプレーン弦の躍動感で、ハイポジションでも息切れせずに眩しく鳴り切ります。幅広いスタイルでこのギターの良さをみることができそうですが、特にシビアなタッチを要求されるリードプレイやフィンガープレイで一番光るところが堪能できそうです。経験に裏打ちされた精細な仕上がりは数多いアメリカンルシアーギターの中でもトップクラス。日本での馴染みはまだありませんが、確かなキャリアと技術で製作された上質のギターです。これから急速に人気が出てくること必至。ルシアーギターマニアにはぜひ一度試してみていただきたい一台です。

Condition:NEW

Top:Solid German Spruce

Side:Solid Amazon Rosewood

Back:Solid Amazon Rosewood

Neck:Honduras Mahogany

Fingerboard:Ebony

Bridge:Ebony

Machine Head:Gotoh 510/Black

Fingerboard Inlay:none

Rosette:Wood

Binding:Ebony

Pick Guard:none

Pick up:none

Nut width:44.5mm

Scale:644.5mm

Case:Original Hard Case(Main Stage/Light Brown)