ギタリスト、発明家としても知られる、ギター史における殿堂入り”レス・ポール”。
1952年、氏のシグネチャーモデルとして登場した”Les Paul Model”ですが、その後のギターロック勃興と共にエレキギターのスタンダード、王道として認知されるまでに至りました。
本器は登場当初のP-90搭載時期、トラピーズスタイル→ラップアラウンドブリッジと変遷の後、上位機種カスタムに採用されていたチューンOマチックの搭載が始まった56年の製造です。
ブラスパウダーを使用したゴールドトップは、Gibsonを代表するアーチトップギターに倣い美しい丘陵に仕上げられ、黒く艶やかなハカランダ指板とのコントラストは圧巻の貫録を放ちます。サスティーンとプレイヤビリティとの両立を図り設計されたメイプルトップ・マホガニーバックのボディ構造、アメリカ黄金期故のデザインセンスを感じさせるピックガード、その他ディティールにこだわられたパーツ類の数々、さすがは当時新進気鋭のミュージシャンのシグネチャーとして開発されただけにあり、各所へのこだわり、試行錯誤が見て取れます。

こちら丁寧に扱われてきたことが伺えるとても良好なコンディション。経年なりの塗装ウェザーチェック、ゴールドトップのグリーニング、数点のパーツ交換等が見られますがリフィニッシュやリネック等大掛かりなリペア歴、機能的な瑕疵は無く良好なプレイヤビリティを保っております。
ヴォリュームポット×2点、ジャックプレートが交換されており、これらはオリジナルブラウンケースと共に残っております。P-90ピックアップに関しては50年代Gibson製の特徴であるマグネット長辺63.5㎜のロングマグネット、50'sオリジナルでございますが、カバーには本来採用されている金型番号の入った一体成型タイプではなく、～54年頃に採用されていたような肉厚の薄いセルロイドタイプの物が組まれております。フレット、ナットはオリジナルを保持していますが、フレットは比較的高さを残しており、まだまだ十分にお楽しみいただける余力がございます。その他の詳細や状態などもお気軽にお問い合わせください。

立ち上がりが早くスピード感のある抜けの良さに、クリアかつ厚みのある倍音感とを併せ持った、まさに50'sヴィンテージらしい圧巻のサウンド。一度かき鳴らせば、50’s P-90たるダイナミクスの豪快さと、マテリアルから成る程よい枯れ感との絶妙なマッチングの説得力を思う存分ご堪能いただける一本です。是非ご検討ください。

Condition:EX++
Top:Maple
Back:Mahogany
Neck:Mahogany
Fingerboard:Jacaranda
Fingerboard Inlay:Acrylic Trapezoid
Bridge:Tune-o-matic
Machine Head:Kluson
Pick up:P-90
Nut width:43.2ｍｍ
Scale:628.65 mm
Control:2Volume, 2Tone & Selector SW
Weight:4.04kg
Case:Original Brown Case